Yuji.W 2012

◇三角関数の利用◇

正多角形の周の長さ

1+cos(a)+cos(2a)+cos(3a)+… (有限和) を求める図形的方法

sin[(pi)x]/{n*sin[(pi)x/n]} 電磁気 回折

表示の約束 物理定数  2012/12/09

時間微分 ' 偏微分 ;x 積分 $ 球座標 (r,a,b) 立体角 o 円周率Pi
ベクトル <> 単位ベクトル <-u> 内積 * 外積 #
10^n=Ten(n) e^(i*a)=expi(a) sin(a)=Sa cos(b)=Cb tan(x)=Tx

運動エネルギー K 角運動量 <L> トルク <N> 慣性モーメント I 角速度 w
換算質量 μ 質量中心系 _G 重力定数 G 重力加速度 g 周期 T
平均時間 (tau) 長時間の時間平均 @ 新しい状態 \

◇正多角形の周の長さ◇

◎半径 r の円に内接する正 n 角形の周の長さを求めよう。

■1辺の長さ L その辺に対する中心角 a=2(pi)/n

 r-r-L の二等辺三角形で、L=2r*sin(a/2)

 周の長さ=2nr*sin[(pi)/n] ★

■n->∞ とすれば、円の周の長さを求められるから、

 円周=lim[n->∞]{2nr*sin[(pi)/n]}
=lim[n->∞]{2(pi)r*sin[(pi)/n]/[(pi)/n]}=2(pi)r

◇1+cos(a)+cos(2a)+cos(3a)+…◇

◎A=1+cos(a)+cos(2a)+cos(3a)+… (有限和)  を求める図形的な方法を考えよう。平面ベクトルでも、複素平面で考えても同じである。以下、ベクトルで説明する。

■<A0>=<1,0> <A1>=<cos(a),sin(a)> <A2>=<cos(2a),sin(2a)> …とする。

各ベクトルは、始点を原点に取れば、単位円上にあり、角度が a ずつずれたものである。それらを順に連結していけば、辺の角度が隣の辺と a ずつずれていく(外角が a になる)、正多角形を形作っていく。辺の長さは 1 である。

原点から、それらのベクトルの終点への伸びるベクトルは、
 <A0>+<A1>+<A2>+<A3>+…

そのベクトルの x成分が、A=1+cos(a)+cos(2a)+cos(3a)+… となる。

■正多角形(各辺の長さ 1 隣の辺との外角 a)の外接円の半径 r

 2r*sin(a/2)=1 ⇒ r=(1/2)/sin(a/2)

{計算例}a=(pi)/2_radian=90° 1辺 1 の正方形
 外接円の半径=(1/2)/{sin[(pi)/4]}=(1/2)*[2/root(2)]=root(2)/2

a=(pi)/3_radian=60° 1辺 1 の正六角形
 外接円の半径=(1/2)/{sin[(pi)/6]}=1

◇sin[(pi)x]/{n*sin[(pi)x/n)]}◇

■グラフ y=sin[(pi)x]/{n*sin[(pi)x/n]} および、y^2

 n=100

 @=sin[(pi)x] A=sin[(pi)x/n]
 B=@/(n*A) ただし、x=0 のときの値は 1
 C=B^2=sin[(pi)x]^2/{n^2*sin[(pi)x/n]^2}

{注}lim[x->0]{@/A}
=lim[x->0]{sin[(pi)x]/[(pi)x]}/{sin[(pi)x/100]/[(pi)x/100]}*100
=1*1*100=100

■●y=0 の解は、x=1,2,3,…

◎n>>1 の場合 x=1〜2 の y の極小値、y の極大値を求めよう。

■n>>1 の場合 y の分母は、分子と比べて、その変化は小さいので、分子が極小値を取る場合で近似する。

 x=1.5 のとき、

 y=sin[1.5(pi)]/{n*sin[1.5(pi)/n]}=-1/n*[1.5(pi)/n]
=-1/1.5(pi)~-0.21 y^2~0.04

三角関数の積分

■n>>1 の場合

[Cと x軸に囲まれた面積 x=0〜1]~△[1 & 1]=1/2

■n>>1 の場合

 [Cと x軸に囲まれた面積 x=0〜∞]
=${sin[(pi)x]^2/{n^2*sin[(pi)x/n]^2}}dx[x:0->∞]
=${sin[(pi)x]^2/[(pi)x]^2}dx

 S0=${sin[(pi)x]^2}dx[x:0->1]=1 ●三角関数の積分

分子は、x=1,2,3,… で 0 になる、周期関数である。分母は、単調増加関数である。次のように近似すると、

[C x=1〜2 の面積]=S0/[1.5(pi)]^2=S0*{4/(pi)^2}/9~0.045*S0
[C x=2〜3 の面積]=S0/[2.5(pi)]^2=S0*{4/(pi)^2}/25~0.016*S0
[C x=3〜4 の面積]=S0/[3.5(pi)]^2=S0*{4/(pi)^2}/49~0.008*S0

●バーゼル問題 無限級数の和

[C x=1〜∞ の面積]=S0*{4/(pi)^2}*(1/9+1/25+1/49+…)
=S0*{4/(pi)^2}*[(pi)^2/8-1]~0.1

[C x=0〜∞ の面積]~0.6

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