物理 電磁気 2018/2-2012/2 Yuji.W

☆ 直線電流モデル

直線電流モデル 直線電流が作る電磁場 _

【ベクトル】<A> 単位ベクトル <-u> 内積 * 外積 # 座標単位<x>,<y>,<z>
 円柱座標 <r.u>,<au>,<z> 球座標 <ru>,<au>,<bu>

【累乗】3^2=9 10^x=Ten(x) 【微積】xで微分 f(x);x 時間微分 ' 積分 $

ネイピア数ee^x=exp(x) 対数 log(a,x) log(e,x)=ln(x) log(10,x)=LOG(x)

虚数単位ii^2=-1 e^(i*x)=exp(i*x)=expi(x) 複素数zの共役複素数 \z

【光速】c=@3*Ten(8)_m/sec @3=2.99792458{定義値} (@3)^2=@9

【電磁気.国際単位系】クーロン力定数 ke=1/(4Pi*ε0) ε0*μ0*c^2=1_無次元
【CGS静電単位系】
ke=1_無次元 磁場 <Bcgs> ベクトルポテンシャル <Acgs>

[国際単位系B=1_T]⇔[CGS静電単位系Bcgs=10000_G]  電磁気単位 物理定数

【相対論】時間 t 時間(光速倍) tc 速さ v 速さ(対光速比) b

質量 m 質量(光速の2乗倍) @m 運動量 p 運動量(光速倍) pc

磁場 B 磁場(光速倍) cB 相対論的効果率 Γ(b)=1/root(1-b^2)

〓 平行線電荷に働く力 〓 .

◆ 2本の平行な直線電荷 @A

@ x軸上 静止しているときの電荷線密度 λ10 速度(対光速比) <x>*b1

A 電荷@からの距離 h xy平面上にあって、y>0 の領域にある
 静止しているときの電荷線密度 λ20 速度(対光速比) <x>*b2

 E0=2*ke*λ10*λ20/h

直線電荷Aが受ける力(単位長さあたり)の電気力 <@FE> 磁気力 <@FB>

■ <@FE>=<y>*Γ(b1)*Γ(b2)*E0 <@FB>=-<y>*Γ(b1)*Γ(b2)*b1*b2*E0

■ b1=0 または b2=0 のとき <@FB>=0

b1=b2=b のとき <@FE>+<@FB>=<y>*E0

〓 直線電流モデル 〓 .

■ 電流を電子の流れだけだと考えていると、誤解を生じる。

-  -  -  -  - ⇒

静止している正の電荷群がある事を忘れてはいけない。

@-  -  -  -  - ⇒
A+ + + + +

直線電流を、静止している直線正電荷と、等速直線運動をする直線負電荷とが合わさったものと考える。2つの直線電荷の重ね合わせで、電場は作られない。動いている直線負電荷の効果で磁場ができる。

◆ 正の直線電荷(静止している)の電荷線密度 λp0

負の直線電荷の電荷線密度(静止しているとき) -λe0
速さ(対光速比、電流と逆方向) b 動いているときの電荷線密度 -λe=Γ(b)*λe0
直線電流 I=λe*c*b=c*λe0*Γ(b)*b

■ 電流による電場は 0 なので λp0=λe=Γ(b)*λe0 _ ※ λp0 > λe0

{なぜそうなるかは、もう少し厳密な考察が必要である!2017/4}

■ 負の直線電荷が作る磁場は、

 c*B=2*ke*Γ(b)*b*λe0/r=2*(ke/c)*I/r _電流の方向に対して右回り

〓 直線電流が作る磁場 〓 .

■ 直線電流が距離 r の所に作る磁場 B

 B=2*(ke/c^2)*I/r _電流の方向に対して右回り

国際単位系 B=(μ0/2Pi)*I/r=2*Ten(-7)*I/r_T _

CGS静電単位系 Bcgs=2*(I/c)/r_G _

『直線電流が作る磁場』

◆ 直線電流が距離 r の所に作る磁場 B

■ B=2*(ke/c^2)*I/r 電流の方向に対して右回り

国際単位系 B=(μ0/2Pi)*I/r=2*Ten(-7)*I/r_T
CGS静電単位系 Bcgs=2*(I/c)/r_G

〓 {計算例}直線電流が作る磁場 〓 .

★ I=1_A r=0.01_m

国際単位系 B=2*Ten(-7)*1/0.1=2*Ten(-5)_T

CGS静電単位系に変換すると Bcgs=0.2_G

同じ現象をCGS静電単位系で求めれば I/c=0.1_esu/cm である事に注意して、

 Bcgs=2*0.1/1=0.2_G

★ I=1_A r=0.02_m

 Bcgs=0.2/(0.02/0.01)=0.1_G

〓 ビオ・サバールの法則 〓 .

『ビオ・サバールの法則 1820』

■ 電流要素 I*<dL>から<r>離れた位置での、微少磁場<dB>

 <dB>=(ke/c^2)*I*<dL>#<ru>/r^2

〓 直線電流が作る磁場 〓 .

◎ ビオ・サバールの法則を使って

◆ x軸を流れる電流 I 電流からの距離 h その位置にできる磁場の大きさ B

観測点:(0,h,0)

■ dB=(ke/c^2)*I*dx*h/(h^2+x^2)^(3/2)

 B=2*(ke/c^2)*I*h*${dx/(h^2+x^2)^(3/2)}[x:0~∞]

● ${dx/(x^2+h^2)^(3/2)}=(1/h^2)*[x/root(x^2+h^2)]

 ${dx/(x^2+h^2)^(3/2)}[x:0~∞]=1/h^2

 B=2*(ke/c^2)*I*h/h^2=2*(ke/c^2)*I/h

inserted by FC2 system