物理 量子力学

2015/10-2015/9 Yuji.W

☆井戸型ポテンシャルの中の粒子☆

◎ 有限の深さの井戸型ポテンシャル

〔表記〕 ベクトル<> 座標単位ベクトル<xu>,<yu>,<zu> 内積* 外積#
微分 y;x 2階微分 y;;x 
時間微分 y' 積分 ${f(x)*dx} 定積分 ${f(x)*dx}[x:a~b]
2^3=8 10^x≡Ten(x) exp(i*x)≡expi(x) 複素共役 z! 〔
物理定数〕- .2015/10/26

☆井戸型ポテンシャルの中の粒子☆

◎ 井戸型ポテンシャル 特定の位置で V=0 その他の位置で V=V0=定数>0

粒子の全エネルギー E E<V0 古典的には、特定の位置に閉じ込められている状態

『量子力学.1次元.自由粒子』 2015/10

◆ 質量 m 全エネルギー E=定数 位置エネルギー V(x)=V0=定数 

 root(2*m*E)/h.≡k0=正の定数

 root[2*m*(E-V0)]/h.≡k1=正の定数 ※ E-V0=運動エネルギー

 root[2*m*(V0-E)]/h.≡k2=正の定数

V0=0 のとき 基本解 expi(k0*x) , expi(-k0*x) 周期関数

E>V0 のとき 基本解 expi(k1*x) , expi(-k1*x) 周期関数

E<V0 のとき 基本解 exp(k2*x) , exp(-k2*x) 指数関数(古典論では存在しない)

◆ 井戸型ポテンシャル -L<x<L で V=0 それ以外で V=V0〔V0=有限の正の定数〕

粒子は、x=-L , L でのみ無限大の力を受け、他は力を受けない

1個の粒子 質量 m 1次元 定常状態 粒子のエネルギー E

位置に関する状態関数 φ(x) E<V0 の場合

 root(2*m*E)/h.≡k0=正の定数 root[2*m*(V0-E)]/h.≡k2=正の定数

● 古典論では、井戸の中だけを等速直線運動する往復運動に限られる

■ 井戸の中で φ;;x=-(2*m*E/h.^2)*φ=-k0^2*φ

基本解 cos(k0*x) , sin(k0*x) ※ 複素指数関数で表してもよい、規格化されていない

井戸の外で φ;;x=+[2*m*(V0-E)/h.^2]*φ=+k2^2*φ

φ は、指数関数で表される。x->-∞ , x->∞ で、φ が発散しないようにして、

L<x A*exp(-k2*x)  x<-L B*exp(k2*x)

x=L , x=-L の所で φ の値と φ;x の値が一致するようにする 

φ が偶関数のとき 

 x<-L で φ=A*exp(k2*x) -L<x<L で φ=cos(k0*x) L<x で φ=A*exp(-k2*x) 

x=-L で A*exp(-k2*L)=cos(k0*L) A*k2*exp(-k2*L)=+k0*sin(k0*L) @

x=L で cos(k0*L)=A*exp(-k2*L) -k0*sin(k0*L)=-A*k2*exp(-k2*L) A

@とAは同じ条件

@より A=cos(k0*L)*exp(k2*L)=(k0/k2)*sin(k0*L)*exp(k2*L)

 tan(k0*L)=k2/k0 .

φ が奇関数のとき 

 x<-L で φ=-B*exp(k2*x) -L<x<L で φ=sin(k0*x) L<x で φ=B*exp(-k2*x) 

x=-L で -B*exp(-k2*L)=-sin(k0*L) -B*k2*exp(-k2*L)=k0*cos(k0*L) B

x=L で sin(k0*L)=B*exp(-k2*L) k0*cos(k0*L)=-B*k2*exp(-k2*L) C

BとCは同じ条件

Bより B=sin(k0*L)*exp(k2*L)=-(k0/k2)*cos(k0*L)*exp(k2*L)

 tan(k0*L)=-k0/k2 .

  井戸型ポテンシャルの中の粒子  

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