☆ 摩擦のある水平面を転がる ☆ |
◎ 回転体を摩擦のある水平面で転がす {難しい!2015/7}{おもしろい!2017/11} ★_ |
【ベクトル】<A> 単位ベクトル
<-u> 座標単位ベクトル
<x> 内積
* 外積 # |
〓 摩擦のある水平面を転がる 〓 ◎ 一様な重力場で、摩擦のある水平面に回転体をゴロンと転がす。予想外に遠くまで転がる{!}なぜか? ◆ 回転体(円環or円柱or球) 質量 m 半径 R 慣性モーメント I 摩擦力 f 回転体は水平面で滑る事がなく、回転した分だけ水平方向に移動するとする。 回転する角 a 水平面上の移動距離 x=R*a ■ 摩擦力は、回転をより促すように働くが、回転体の水平方向の運動には抵抗になる。矛盾している。 水平方向の運動 x''=-f/m @ 回転運動 I*a''=f*R x で表して x''=f*R^2/I A @Aより f=0 でなくてはならない。摩擦力は生じない。運動エネルギーは消費されない。無限に転がっていく。 ★_ 実際は、回転体が上下に細かく跳ねたりして、運動エネルギーが消費され、そのうち止まると考えられる。だがとにかく、以上のような仮定の元では、摩擦力は生じないわけで、物を転がすと、予想外に先まで転がっている原因になっていると思われる。{2017/11!} |
〓 回転体に力を加える 〓 ◎ 一様な重力場、摩擦のある水平面で、回転体に力を加える。 ◆ 回転体 質量 m 半径 R 慣性モーメント I 摩擦力 f (回転をより促すが、水平方向の運動には抵抗になる) 回転体の中心より下 h の所に、力 F をx軸正の方向に加える。(水平方向に動かそうとするが、回転の抵抗になる) 回転する角 a 水平面上の移動距離 x=R*a ■ 水平方向の運動 x''=(F-f)/m @ 回転運動 I*a''=f*R-F*h x で表して x''=(f-F*h/R)*R^2/I A @Aより (F-f)/m=(f-F*h/R)*R^2/I f/F=[1+(h/R)*m*R^2/I]/(1+m*R^2/I) ★_ x''=(F/m)*(m*R^2/I)*(1-h/R) ★_ F>0 であれば x''>0 x軸正の方向に加速する ★ 密度一定の円柱 I/(m*R^2)=1/2 h/R=1/2 のとき、 x''=(F/m)*2*(1-1/2)=F/m ★_ 摩擦のない水平面で、質量 m の物に、力 F を加えた場合と同じ運動をする{おもしろい!2017/11} |