☆ 完全弾性衝突.一方が静止 ☆ |
||
◎ 運動エネルギーが保存される ベクトルの2次方程式 {やっとわかった!40年以上悩んでいた事が解明できた!2014/5} ★_ |
||
【ベクトル】<A> 単位ベクトル <-u> 内積 * 外積 # 座標単位<x>,<y>,<z> 【累乗】3^2=9 10^x=Ten(x) 【微積】xで微分 f(x);x 時間微分 ' 積分 $ 【ネイピア数e】e^x=exp(x) 対数 底a log(a,x) 底e ln(x) 底10 LOG(x) 【虚数単位i】i^2=-1 e^(i*x)=exp(i*x)=expi(x) 複素数zの共役複素数 \z |
||
〓 完全弾性衝突.3次元 〓 .■ 2粒子が衝突する問題を考える。次のような前提がある。 ・外力なし。2粒子の運動量の和は保存される。 ・一般に、運動エネルギーの和は保存されない。エネルギーのロスがある。が、このページでは、「完全弾性衝突」2粒子の運動エネルギーの和が保存される場合を考える。 ・2粒子が力を及ぼし合う時間は、非常に短い。2粒子は等速直線運動をして近づき衝突し、瞬間的に方向や速さを変え、等速直線運動をして遠ざかる。 ※ 逆2乗則の力が働く場合、力は無限遠まで及ぶのだが、十分に遠い所で、その力は弱くなり、物体は等速直線運動をするとみなし、一連の軌道の変化を衝突現象と考えることができる場合がある。 |
||
〓 運動の自由度 〓 . ■ 2質点1次元の運動の自由度 2 運動量の制約 1 エネルギーの制約 1 運動は、完全に定まる。 2質点2次元の運動の自由度 4 運動量の制約(成分ごとに) 2 エネルギーの制約 1 運動は、完全に定まらない。一方の質点の衝突後の方向がわかれば、制約が1つ増えて、運動が定まる。 2質点3次元の運動の自由度 6 運動量の制約(成分ごとに) 3 エネルギーの制約 1 運動は、完全に定まらない。一方の質点の衝突後の方向がわかれば、制約が2つ増えて、運動が定まる。 2質点.完全弾性衝突.3次元では、一般に、粒子の衝突後の速さや方向は定まらない。いろいろな値を取りうる。 ★. {ここをはっきりさせないまま先に進むから、わからなくなる!} |
||
〓 軌道 〓 . ■ 軌道は、交わる2直線であるから、一平面上に限られる。 衝突前の2粒子の軌道は、一平面上に限られる。衝突後の2粒子の軌道も、一平面上に限られる。 ただし、衝突前の平面と、衝突後の平面は同一である必要はない ★.{明示してある資料は見かけない!同一平面上であるかのように書いてある資料が多い!2015/2} ★ 同質量2粒子の衝突 次の場合を考える。 衝突前 <v1>=(<xu>+<yu>)*v <v2>=(<xu>-<yu>)*v xy平面 衝突後 <\v1>=(<xu>+<zu>)*v <\v2>=(<xu>-<zu>)*v xz平面 衝突前の平面と、衝突後の平面は異なっているが、運動量もエネルギーも保存されている。 {何年も悩んだ!具体例をちょっと考えればわかることだった!2014/5} |
||
〓 完全弾性衝突.1次元 〓 . ◆ 完全弾性衝突.1次元 運動量も運動エネルギーも保存される場合 ■
\v1=v1*(m1-m2)/(m1+m2)+v2*2*m2/(m1+m2) ■ v2=0 のとき、 \v1/v1=(m1-m2)/(m1+m2) & \v2/v1=2*m1/(m1+m2) |
||
〓 完全弾性衝突.3次元.一方が静止 〓 . ◆ 2粒子 質量 m1,m2 衝突前に粒子Aが静止
■【 衝突後の速度 】 運動量保存 m1*<v1>=m1*<\v1>+m2*<\v2> 運動エネルギー*2 m1*v1^2=m1*\v1^2+m2*\v2^2 上記の2式より、\v2 を消去したい。任意のベクトルで <A>^2=<A>*<A>=A^2 だから、 m1*v1^2=m1*\v1^2+m2*(<v1>-<\v1>)^2*(m1/m2)^2 m2*v1^2=m2*\v1^2+m1*(<v1>-<\v1>)^2 m2*\v1^2+m1*(<v1>-<\v1>)^2-m2*v1^2=0 ここで (<v1>-<\v1>)^2=v1^2-2*<v1>*<\v1>+\v1^2 だから、 (m1+m2)*\v1^2-2*m1*<v1>*<\v1>+(m1-m2)*v1^2=0 (m1+m2)*<\v1>*<\v1>-2*m1*<v1>*<\v1>+(m1-m2)*<v1>*<v1>=0 2粒子が衝突しないで通り過ぎる場合 <\v1>=<v1> <\v1>-<v1> で因数分解できるから、※ ベクトルの因数分解 (<\v1>-<v1>)*[(m1+m2)*<\v1>-(m1-m2)*<v1>]=0 ★.
■【 速度ベクトル空間上で 】※ 位置を表す空間とは異なる 粒子@の衝突後の速度 <\v1> は、次の速度ベクトル空間上の2点を直径とする球面上にあればよい 点P <v1> 点Q <v1>*(m1-m2)/(m1+m2) このとき <\v2>=(<v1>-<\v1>)*m1/m2 ★. |
||
〓 速度ベクトル空間上で 〓 . ◎ 衝突後の粒子は、空間的に任意の方向をとる事ができる
◆ 速度ベクトル空間上で ※ 位置を表す空間とは異なる <\v1> は、次の速度ベクトル空間上の2点を直径とする球面上にあればよい 点P <v1> 点Q <v1>*(m1-m2)/(m1+m2) このとき <\v2>=(<v1>-<\v1>)*m1/m2 <OP>=<v1> <OQ>=<v1>*(m1-m2)/(m1+m2) <PQ> <PQ> を直径とする球(円ではない)の球面上の任意の点 V ■ <\v1>=<OV> <\v2>
■ |
||
〓 {計算例}m1/m2=1/2 のとき 〓 . ◆ m1/m2=1/2 のとき
<OP>=<v1> <OQ>=-<v1>/3 PQ/v1=4/3 <\v1>=<OV> & <\v2>=<VP>/2 ■ \v1 の最大値 \v1_max=OP=v1 \v1 の最小値 \v1_min=OQ=v1/2 衝突後の粒子@が静止する事はない。 \v2 の最大値 \v2_max=PQ=(4/3)*v1 \v2 の最小値 \v2_min=0 粒子Aは必ず前方に飛び去る。 ■ 例えば 粒子@の散乱角 ∠VOP=Pi/2 であるとき、 \v1/v1=root3/3 VP/v1=2*root3/3 \v2/v1=root3/3 {確かめ} 衝突前 運動量のPQ方向成分=m1*v1 運動量のPQと垂直な方向=0 運動エネルギー=(1/2)*m1*v1^2 衝突後 運動量のPQ方向成分 運動量のPQと垂直な方向 運動エネルギー {いいねえ!2016/4} |
||
〓 一方が静止 m1/m2<1 のとき 〓 . ◎ 衝突粒子が軽い
◆ 速度ベクトル空間上で、 <OP>=<v1> <OQ>=<v1>*(m1-m2)/(m1+m2) < 0 PQ/v1=2*m2/(m1+m2) <PQ> を直径とする球(円ではない)の球面上の任意の点 V <\v1>=<OV> & <\v2>=<VP>*m1/m2 |
||
〓 一方が静止 m1>m2 のとき 〓 . ◎ 衝突粒子が重い。静止していた軽い粒子は、吹き飛ばされる。
◆ 2粒子 m1/m2 > 1 速度ベクトル空間上で、 <OP>=<v1> <OQ>=<v1>*(m1-m2)/(m1+m2) > 0 PQ/v1=2*m2/(m1+m2) CV=PQ/2=v1*m2/(m1+m2) <PQ> を直径とする球(円ではない)の球面上の任意の点 V <\v1>=<OV> & <\v2>=<VP>*m1/m2 ■【 散乱角 】粒子@の散乱角 ∠VOP=a 衝突後の粒子@は、前方のある限られた方向に限られる。 a が最大値をとるとき 直線OV が球に接する ∠OVC=Pi/2 になる CV=v1*m2/(m1+m2) OC sin(a_max) ≫ sin(a_max)=m2/m1 ★. |
||
〓 一方が静止 m1=m2 のとき 〓 . ◎ 同質量、一方が静止 ◆ 2粒子 k=m1/m2
■【 速度ベクトル空間上で 】 原点 O <OP>=<v1> <OP> を直径とする球面上の任意の点 V <\v1>=<OV> <\v2>=<VP> <OV>⊥<VP> <\v1>⊥<\v2> 直角方向に飛び去る ★ {おもしろいな} |
||
〓 完全弾性衝突3次元 〓 . ◎ 質量の中心系の量を使わない ● 1次元の場合 \v1=v1*(m1-m2)/(m1+m2)+v2*2*m2/(m1+m2) \v2=v1*2*m1/(m1+m2)-v2*(m1-m2)/(m1+m2) ◆ m1,<v1>●---> m2,<v2>○-> ■ 質点2と共に等速直線運道をする系を考える。 衝突前 <v1>-<v2> , 0 衝突後 <\v1>-<v2> , <\v2>-<v2> 一方が静止している場合の公式が使えて、 [(<\v1>-<v2>)-(<v1>-<v2>)] (<\v1>-<v1>)*(<\v1>-<v1> <\v1>は、<v1>と(<v1>*(m1-m2)/(m1+m2)+<v2>*2*m2/(m1+m2))とを結ぶ線分を直径とする球面上にある〔★〕 このとき <\v2>=(<v1>-<\v1>)*m1/m2+<v2> <\v2>は、<v2> と (<v1>*2*m1/(m1+m2)-<v2>*(m1-m2)/(m1+m2)) を直径とする球面上ある {やっとわかった!明記してある資料は見つからない!2014/5} |