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◎ 重力加速度を測定する 滑車 イギリス 1784年 〔表示・物理定数〕 ★_ |
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■ 重力加速度を測定したい。 物が落ちる速さは、意外と速い。1秒で5mほど落ちる。{私、3mほどの高さの岩場から落ちた事があるが、あっ落ちる、と思った瞬間には、地面に衝突していた!} 物がゆっくり動くように工夫する必要がある。ガリレオは、斜面を転がる様子を観察した。 アトウッドは、1784年、滑車を利用して、重力加速度を測定した。 アトウッド イギリスの物理学者 |
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◆ 滑車やひもの重さは無視できるとする 質量 ●M ○m ●○側にゆっくり落ち始める。速さは増していく。途中で、重り○だけひもからはずれるようにする(ここが、アトウッドさんが工夫したところ)。左右の重りはつり合うから、以後、等速で落ちる。その時の速さを測定すると、重力加速度を求める事ができる。{アトウッドさん、かしこい!2016/2} 重りが落ちる加速度 a 等速になった後の速度 v 重りが動き出してから、重り○だけがはずれるまでの時間 t その距離 H ひもの張力 T 既知値:M,m 測定値:v,H {v の測定がポイント!} 求めたい値 重力加速度 g ※ t を測定して、g を求めたとする資料があるが、それだと、アトウッドさんの工夫が理解されていない。等速運動にするのがポイントで、そうなった時の速さ v を測定すると、重力加速度が求められるというのがミソだ。 ■ 左側●○に対する運動方程式 (M+m)*a=(M+m)*g-T @ 右側●に対する運動方程式 M*a=T-M*g A @+A (2*M+m)*a=m*g ●●○を○の重力だけで動くのと同じ g/a=1+2*M/m B 一方 v=a*t & H=(1/2)*a*t^2 より H*a=(1/2)*a*(v/a)^2=(1/2)*v^2 C BCより a を消去して、 H*g=(1/2)*v^2*(1+2*M/m) g=(M/m+1/2)*v^2/H ★_ {ひとつひとつ真面目に考えるとおもしろい!2016/2} 【張力】 @Aより a を消去すると g-T/(M+m)=T/M-g T/M+T/(M+m)=2*g T=2*g*M*(M+m)/(2*M+m)=2*g*M*(1+M/m)/(1+2*M/m) |
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★ アトウッドの器械 ★ |