数学-確率  2014/-2011/11  Yuji.W

☆情報エントロピー☆

.微分;x 時間微分' ベクトル<> 単位ベクトル<-u> 縦ベクトル<) 内積* 外積# e^(i*x)=expi(x) 10^x=Ten(x) cos(a)=Ca cos(2*x)=C2x sin(b)=Sb tan(x)=Tx

◇シャノン◇

■ Claude Elwood Shannon アメリカの電気工学者、数学者。1916-2001

デジタル回路 情報理論 情報エントロピー

◇情報でのエントロピー◇

■ lg2(x):底が2である対数関数  lg2(1)=0  lg2(2)=1

ln(x):ネイピア数eを底とする対数関数

lg2(x)=[1/ln(2)]*ln(x)=(1.4426950…)*ln(x)

■ ある出来事が起きる確率P=n/m の場合、その出来事が起きた事を知る時に得られる情報量を、次のように定義する。

情報量:I=-lg2(p)=-lg2(n/m)=lg2(m)-lg2(n)

■ m通りの出来事があり、それぞれの起こる確率が等しい場合、I=-lg2(1/m)=-lg2(1)+lg2(m)=lg2(m)

■ 2通り I=lg2(2)=1 bit
4通り I=lg2(4)=2 bit
8通り I=lg2(8)=3 bit
16通り I=lg2(16)=4 bit
65536通り I=lg2(65536)=16 bit


{例}確率1 I=-lg2(1)=0 bit 必ず起きる=情報量0

確率1/2 I=-lg2(1/2)=1 bit 確率半々=情報量1ビット

確率1/4 I=-lg2(1/4)=2 bit

確率1/8 I=-lg2(1/8)=3 bit

確率1/16 I=-lg2(1/16)=4 bit

起こりにくい -> 情報量が大きい(不確かさが大きい)

{例}サイコロを1回振って、ある特定の目が出る確率は、

その情報量:I=lg2(6)=1.44*ln(6)=2.58 bit

サイコロを振って、ある特定の目が出たとすると、2.58bitの情報量を得たことになる。

◇12個のうち1個だけ重さが違う◇

■ 12個の中に1個だけ重さが違う物がある。重いか軽いかはわからない。てんびんを3回だけ使って、その1個をあてる。その方法

■ 情報量を考えてみる。

12個のうち1個だけである情報量=lg2(12)=(1.4426950…)*ln(12)=3.58 bit

その1個が重いか軽いかがわかる情報量=lg2(2)=1

したがって、

12個のうち1個をあて、重いか軽いかがわかる情報量=3.58+1=4.58

1回てんびんを使うと、つりあう、左が重い、右が重いの3通りだから、

その情報量=lg2(3)=1.58496…

4.58の情報量があって、1回てんびんを使うと、情報量1.58ずつ減るから、

4.58/1.58=2.89  3回あれば、情報量は0になる。確定する。

3回てんびんを使えば、あてることができる。

◇平均情報量◇

■ 別々の出来事a1,a2,…で、それぞれの起こる確率をP(a1),P(a2),…とすると、

a1+a2+…=1

平均情報量(情報エントロピー):H=-P(a1)*lg2[P(a1)]-P(a2)*lg2[P(a2)]-…

■ m通りの1出来事があり、それぞれの起こる確率が等しい場合、
平均情報量:H=-(1/m)*lg2(1/m)*m=lg2(m)

{例}確率 晴れ1/2 曇1/4 雨1/8 雪1/8 の時、
それぞれの情報量 晴れ1bit 曇2bit 雨3bit 雪3bit
起こりにくい出来事ほど情報量は大きい
平均情報量=1*(1/2)+2*(1/4)+3*(1/8)+3*(1/8)=14/8=7/4=1.75

{例}確率 晴れ1/4 曇1/4 雨1/4 雪1/4 の時、
平均情報量=2*(1/4)*4=2

■ m通りの出来事がある場合、それぞれの起こる確率が等しい場合に、
その平均情報量(情報エントロピー)は最大になる。(最も、不確か、あいまい)


{例}サイコロを1回振る

平均情報量H=-(1/6)*lg2(1/6)*6=lg2(6)=2.58 bit

{例}サイコロを1回振る。1か6が出る

平均情報量H=-(1/3)*lg2(1/3)*3=lg2(3)=1.58 bit

{例}天気予報 晴れ50% 曇32% 雨18%

平均情報量H=1.42*[-(1/2)ln(1/2)-0.32*ln(0.32)-0.18*ln(0.18)]

=1.42*[0.35+0.36+0.31]=1.44*1.02=1.47 bit

■ 上記の例だと、サイコロを1回振る方が、あやふや、不確かであることになる。ただし、天気予報は、サイコロが1か6が出る場合と同じ程度であることがわかる。

◇ブラックホールのエントロピー◇

■ A:ブラックホールの事象の地平面の面積
h:プランク定数 G:重力定数 c:光速

    エントロピーS=[k(c^3)/2hG]*A

☆ Yuji.W 2013 ☆

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