☆ {計算例}特殊相対性理論.同時性の破れ ☆ |
〇 ロケット系 地球系 2023.9-2013.2 Yuji.W ★ |
◇ 2*3=6 Ten(3)=10^3=1000 微分 ; 偏微分 : 積分 $ e^(i*x)=expi(x) |
〓 同時性の破れ 〓 2023.9 ● |b|<1 に対して 相対論的効果率
Γ(b)=1/root(1-b^2) Λ(b)=Γ(b)*b 〇 1つの慣性系において、あらゆる所に同期された時計があるとする。ある地点にある時計が示す時刻を、「その慣性系のその位置における時刻」とする。 ▢ 2つの慣性系 x系、X系 X系のx系に対する速度(対光速比) <xu>*b. X系の異なる位置で同時に起きた2つの事象 ①<Tc X1 _X) ②<Tc X2 _X) それをx系で観測した値 ①<tc1 x1) ②<tc1 x2) ▷ x2-x1=Γ(b.)*(X2-X1) tc2-tc1=Λ(b.)*(X2-X1)=b.*(x2-x1) ★ 同時性の破れ(相対性) Relativity of simultaneity 時間差が生じる ▲ X系(同時系)がx系に対して動いている方向にある方が遅れて起きる。時計は、より先の時刻を示す、進んでいる。 ※ X系で同じ位置で同時に起きた事象は、x系でも同じ位置で同時に起きる。 ※ |x2-x1| は異なる時刻における位置の差を表しているだけなので、|X2-X1| より大きくなっても構わない。長さの短縮とは矛盾しない。 ※ ヘリウェルの本では、x系がX系(同時系)に対して動く方向にある時計を「先行する時計」と言って、「先行する時計が遅れる」と表現している。 ※ X系の時計が狂うわけではない。X系にある時計はすべて同期していて、いつもと同じように時を刻んでいる。それを別の系で観測すると、時計が違う時刻を示しているように観測されるだけである。 |
〓 ロケット系と地球系の時計の遅れ 〓 ❒ヘリウェル「特殊相対論」p63 例題6.1 ▢ 2つの慣性系 地球系、ロケット系 Γ(4/5)=5/3 Λ(4/5)=(5/3)*(4/5)=4/3 固有長 500_m のロケット ロケット系と共に進む 先端 X=0 後端 X=-500_m 事象① 時刻 0 にロケットの先端が、地球系の原点に到達した <0 0 _X) , <0 0) 事象② ロケットの後端が、地球系の原点に到達した <Tc -500 _X) , <tc 0) ▷ (地球系でのロケットの長さ)=500/Γ(4/5)=500*3/5=300_m ★ (ロケットが 300_m 進むのにかかる時間)=300/(4*c/5)=375/c_sec ★ (ロケットが 300_m 進むのを、ロケット内の1点で観測した時間) (地球系が 500_m 進むのにかかる時間)=500/(4*c/5)=625/c_sec ★ ※ 光速 c_m/sec としている ▷ ロケット系で同期している時計2つ 先端と後端 (地球系で観測したときの時計の遅れ)=(4/5)*500/c=400/c_sec ★ 先端の方が遅れている ▷ 事象②をローレンツ変換して、 tc=Γ(4/5)*Tc+Λ(4/5)*(-500)=(5/3)*Tc-2000/3 0=Γ(4/5)*(-500)+Λ(4/5)*Tc=-2500/3+(4/3)*Tc ⇒ Tc=625 tc=(5/3)*625-2000/3=375 T=625/c_sec t=375/c_sec ★ ▲ 地球系が 500_m 進むのにかかる時間とロケットが 300_m 進むのにかかる時間に対応している ▷
(地球系で観測したときのロケット内の時計の遅れ)=400/c_sec 先端の方が遅れている (地球系でのロケットの長さ)=300_m ★ (ロケットが 300_m 進むのにかかる時間)=375/c_sec (ロケットが 300_m 進むのを、ロケット内の1点で観測した時間)=225/c_sec ★ ▷
(地球系が 500_m 進むのにかかる時間)=500/(4*c/5)=625/c_sec ▷ 事象② ロケットの後端が、地球系の原点に到達した (事象②が起きたときに、ロケット系の後端にある時計が示す時刻)=625/c_sec (地球系が 500_m 進むのにかかる時刻)=625/c_sec |
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