お勉強しようwithUz 物理.量子力学

2016/2-2013/5 Yuji.W

量子力学の原理

◇ ベクトル<A> 座標単位ベクトル<xu>,<yu>,<zu> 内積* 外積# 微分;x 時間微分' 積分$*dx 10^x=Ten(x) exp(i*x)=expi(x) 物理定数 .

☆量子力学の第1原理☆

「量子力学の第1原理」

◆ 理想的実験 外部から不確かな影響を受けないとする。

 確率 P ひとつの実数 0<P<1
 
確率振幅 Pa ひとつの複素数 0<|Pa|<1

あるひとつの事象が異なる過程1と2で起きる場合

 過程1を経て起きる確率 P1 確率振幅 Pa1=|Pa1|*expi(∠Pa1)
 過程2を経て起きる確率 P2 確率振幅 Pa2=|Pa2|*expi(∠Pa2)

 その事象が起きる確率 P 確率振幅 Pa

■ 原理1 確率と確率振幅の関係

 P=|Pa|^2 P1=|Pa1|^2 P2=|Pa2|^2

※ 過程1だけ起こるように制御すれば P=P1=|Pa1|^2
 過程2だけ起こるように制御すれば P=P2=|Pa2|^2

■ 原理2 同一の事象が、区別のつかない2つの過程で起きている場合(量子力学的な世界)

 not[P=P1+P2] Pa=Pa1+Pa2〔〕確率振幅の和

 P
=|Pa|^2
=|Pa1+Pa2|^2
=|Pa1|^2+|Pa2|^2+2*|Pa1|*|Pa2|*cos(∠Pa1-∠Pa2)
=P1+P2+2*root(P1*P2)*cos(∠Pa1-∠Pa2)〔
〕干渉を起こす

▲ 位相差 ∠Pa1-∠Pa2 に応じて、干渉の大きさが決まる

※ 別の過程ではあるが、始まりと終わりの状態は同じ事象である場合を扱っている。別の事象は、干渉は起きない。

{こうやって求めた確率の総和は 1 になるのだろうか?2013/5}

■ 原理3 過程1と2で、どちらが起きているか決定できる場合(常識的な世界)

 not[Pa=Pa1+Pa2] P=P1+P2=|Pa1|^2+|Pa2|^2〔〕確率の和

☆ディラック記法,量子力学の一般原理☆

◎ 2重スリットの事象を、ディラック記法を使って表す

◆ 電子が s を出る。2重スリットを通り、スクリーン上の x の位置に到達する

■ s を出て、x に到達する確率振幅 Pa=<x|s> ディラック記法

 その確率 P=|Pa|^2=|<x|s>|^2〔〕量子力学の一般原理@

■ s を出て、スリット i を通り、スクリーン上の x に到達する確率振幅 Pai
 Pa1=<x|1>*<1|s> Pa2=<x|2>*<2|s>〔
〕量子力学の一般原理A

▲ 続いて起きる2つの事象の確率振幅が、それぞれの事象の確率振幅の積になる{!} ※ <|> ひとつの複素数 <|>*<|> ふたつの複素数の積

■ スリット1だけ開けておけば Pa=Pa1=<x|1>*<1|s>

■ s を出て、スリット1か2のどちらかを通り、スクリーン上の x に到達する確率振幅 Pa 確率 P

同一の事象が、区別のつかない2つの過程を通して起きているから、干渉が起きて、

 Pa=Pa1+Pa2 すなわち <x|s>=<x|1>*<1|s>+<x|2>*<2|s>〔

量子力学の一般原理B

 確率 P=|<x|s>|^2=|<x|1>*<1|s>+<x|2>*<2|s>|^2

▲ 区別のつかない2つの過程を通して起きる事象のそれぞれの確率振幅の和が、その事象の確率振幅になる{!}

◆ 2重スリット1,2+3重スリットa,b,c

 i=1,2 j=a,b,c

■ 確率振幅 Pa=<x|s>=Σ{<x|j>*<j|i>*<i|s>}[i=1,2 j=a,b,c]

☆2重スリット☆

● h.=h/(2Pi) 角振動数 w=E/h. (角)波数 k=p/h.
 p^2*c^2=E^2-(m0*c^2)^2

◆ 光源 s を出た光子が、距離 r だけ離れた検出器 D に到達する

 Pa=<D|s>=A*expi(k*r)/r P=|A|^2/r^2

2重スリット 光源からスリットまでの距離(両方等しいとして) rs

スリットからスクリーン上の位置までの距離 r1,r2

Aの値は2つのスリットで等しく、ひとつの実数であるとする。

■ 事象[光源 s ---> 2重スリット ---> スクリーン上 x]

 Pa
=<x|s>
=<x|1>*<1|s>+<x|2>*<2|s>
=[A*expi(k*r1)/r1]*[A*expi(k*rs)/rs]
+[A*expi(k*r2)/r2]*[A*expi(k*rs)/rs]
=A^2*{expi(k*rs)]^2/rs^2}*[expi(k*r1)/r1+expi(k*r2)/r2]〔

 P
=|Pa|^2
∝ [expi(k*r1)/r1+expi(k*r2)/r2]*[expi(-k*r1)/r1+expi(-k*r2)/r2]
=1/r1^2+1/r2^2+2*cos[k*(r1-r2)]/(r1*r2)
∝ 1+cos[k*(r1-r2)]〔

☆自由粒子☆

● h.=h/(2Pi) 角振動数 w=E/h. (角)波数 k=p/h.
 p^2*c^2=E^2-(m0*c^2)^2

◆ 粒子 質量 m エネルギー=一定 定常状態(時間に依存しない)
 自由粒子(力を受けない) <r1>から<r2>まで移動する
 <r12>=<r2>-<r1> 運動量 <p>

■ 確率振幅 <r2|r1> ∝ expi[<p>*<r12>/h.]/r12〔〕自由粒子、定常状態

☆2つの粒子☆

◎ 2つの粒子が、ある定まった空間を動いている。空間を左右に分け、左と右はすべてにおいて同等だとする。ある瞬間に、粒子が、左右どちらの空間にあるかを考える。

2つの粒子が区別できるとき(2人の人間など)

 2つの粒子が左の空間にある確率 1/4

 2つの粒子が右の空間にある確率 1/4

 2つの粒子が1つずつ左右の空間にある確率 1/2

2つの粒子が区別できないとき(スピンを考えないときの2つの電子など)

 2つの粒子が左の空間にある確率 1/3

 2つの粒子が右の空間にある確率 1/3

 2つの粒子が1つずつ左右の空間にある確率 1/3

以上の結果を、確率振幅を使って、どのように求めたらよいのだろう{?2013/5}

◆ 粒子iが左に空間にある確率振幅 <i,L> 右にある確率振幅 <i,R>

 2つの粒子が1つずつ左右の空間にある確率振幅 Pa その確率 P=|Pa|^2

■ <1,L>=<1,R>=1/root2 <2,L>=1/root2 <2,R>=1/roo2 のとき、

 Pa=<1,L>*<2,R>+<1,R>*<2,L>=1 P=1

■ <1,L>=<1,R>=1/root2 <2,L>=1/root2 <2,R>=-1/roo2 のとき、

 Pa=-1+1=0 P=0

■ <1,L>=<1,R>=1/root2 <2,L>=1/root2 <2,R>=i/roo2 のとき、

 Pa=(1+i)/2 P=1/2

■ <1,L>=<1,R>=1/root2 <2,L>=1/root2 <2,R>=-i/roo2 のとき、

 Pa=(1-i)/2 P=1/2

■ <1,L>=<1,R>=1/root2 <2,L>=1/root2 <2,R>=expi(x)/roo2 のとき、

 Pa=[1+expi(x)]/2 P=[1+cos(x)]/2

 P_avg=1/2

◎ 平均を考えると、確率が 1/3 ずつになるのだろうか{?2013/5}

 量子力学の原理 

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