お勉強しようUz〕 物理 電磁気

2017/3-2013/6 Yuji.W

☆リエナールポテンシャル☆

_ Lenard-Wiechert Potential=リエナールポテンシャル=リエナール・ウィーヘルトポテンシャル=リエナール・ヴィーヘルトポテンシャル _〔物理定数

★ベクトル<> 単位ベクトル<-u> 座標単位ベクトル<xu> 内積* 外積#
 微分;x 
時間微分' 積分$ 10^x=Ten(x) exp(i*x)=expi(x)

★国際単位系(SI系) クーロン力定数 ke=c^2*Ten(-7)~9*Ten(9)
 真空の誘電率 ε0=1/(4Pi*ke) 真空の透磁率 μ0=4Pi*ke/c^2
 電場 <E> 磁場<B> 磁場(光速倍)<cB> ベクトルポテンシャル<A>

★CGS静電単位系 ke=1_無次元 <Bcgs>=<cB> <Acgs>=c*<A>

☆静止している電荷が作るポテンシャル☆

◎ まず静止している場合を考え、ポテンシャルの扱いに慣れる。

◆ x軸上に3つの電荷 それぞれの電荷+q/3 位置 -L/2 , 0 , L/2 L>0

観測点(x,0,0) L<<|x|

■ ポテンシャル φ(x)
=(ke*q/3)*[1/(x+L/2)+1/x+L/(x-L/2)]
=(ke*q/3)*(1/x)*{1/[1+L/(2*x)]+1+1/[1-L/(2*x)}
=(ke*q/3)*(1/x)*{[1-L/(2*x)]+1+[1+L/(2*x)]}
=ke*q/x

◆ x軸上に棒状電荷 位置 -L/2~L/2 L>0 総電荷 q 電荷線密度 q/L

観測点(x,0,0) L<<|x|

● |x|<<1 で ln(1+x)=x

■ 観測点からの距離 r 微少部分drの電荷 (q/L)*dr

 φ(x)
=ke*(q/L)*${(1/r)*dr}[r:(x-L/2)->(x+L/2)]
=ke*(q/L)*[ln(r)][r:(x-L/2)->(x+L/2)]
=ke*(q/L)*[ln(x+L/2)-ln(x-L/2)]

 ln(x+L/2)-ln(x-L/2)
=ln{x*[1+L/(2*x)]}-ln{x*[1-L/(2*x)]}
=ln(x)+ln[1+L/(2*x)]-ln(x)-ln[1-L/(2*x)]
=L/(2*x)+L/(2*x)
=L/x  だから、

 φ(x)=ke*(q/L)*L/x=ke*q/x

☆動いている電荷が作るポテンシャル☆

◆ x軸上に3つの電荷 @AB それぞれの電荷 +q/3

隣の電荷との距離 L/2

電荷は、x軸上を速さ v で動く。速さは一定でなくてよいが、3つの電荷の位置や時間のずれの範囲では、一定であるとする。

時刻 0 での電荷の位置 -L/2 , 0 , L/2 観測時刻 t 観測点 (x,0,0)

  t=x/c

時刻T3の電荷3からの影響が、時刻tに観測点に届くとすると、

  x-L/2-v*T3=c*(t-T3) {核心!}

  (c-v)*T3=c*t-x+L/2=L/2

  T3=(L/2)/(c-v)

  そのときの電荷3と観測点の距離
=c*(t-T3)
=c*t-(L/2)/(1-v/c)]
=x-(L/2)/(1-v/c)
=x*{1-L/[2*x*(1-v/c)]}

  その逆数
=(1/x)*{1+L/[2*x*(1-v/c)]}

同様にして、電荷1の影響が、時刻tに観測点に届くときの、電荷1と観測点の距離の逆数
=(1/x)*[1-L/[2*x*(1-v/c)]

観測点でのポテンシャル

  φ(x,t)
=(ke*q/3)*(1/x)*{1+[1+L/[2*x*(1-v/c)]/x+[1-L/[2*x*(1-v/c)]/x}
=ke*q/x

◆ x軸上に棒状電荷 位置 -L/2〜L/2 L>0 総電荷 q 電荷線密度 q/L

観測点 (x,0,0) L<<|x| v/c=b

● |x|<<1 で ln(1+x)=x

■ 動く3つの電荷の考察より、

棒状電荷の右端(x軸の正の方向側)から観測点までの距離=x-(L/2)/(1-b)

左端(x軸の正の方向側)から観測点までの距離=x+(L/2)/(1-v/c)

ポテンシャルは、長さLの棒状電荷が動いてできるポテンシャルの 1/(1-b) 倍になる。

  φ(x)=ke*q/(x-b*x) ≪

■ 動く棒状電荷が作るポテンシャルの値は、棒の長さLに依らないから、L->0 と考えることができる。すなわち、点電荷と見なすことができる。動く点電荷が作るポテンシャルは、

  φ(x)=ke*q/(x-b*x)

■ 一般に φ(x,t)=ke*q/(r-<b>*<r>) ≪≫ リエナールポテンシャル

ただし、右辺は、観測時刻における物理量ではなく、遅延時刻(過去)における物理量である。

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