☆ 電磁誘導 ☆ |
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◎ 起電力 ファラデーの法則 1831年 Faraday イギリス ★ |
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◇ ベクトル <A> 単位ベクトル
<-u> 内積
* 外積 #
◇ デカルト座標単位ベクトル <xu>,<yu>,<zu> |
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◇ \3=2.99792458 光速
c=\3*Ten(8)_m/sec
◇ \e=1.6021766208 素電荷
qe=\e*Ten(-19)_C 1_eV=\e*Ten(-19)_J |
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❖ 電磁気方程式(マクスウェル方程式) ❖ . ◇ クーロン力定数 ke=1/(4Pi*ε0) μ0=1/(c^2*ε0)=4Pi*ke/c^2 ◆ 電荷密度 ρ 電流(面)密度 <J> 電場 <E> 磁場 <B> ■
@
div<E>=4Pi*ke*ρ A <curl<E>>=-<B>' |
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❖ 電流を流す方法 ❖ ■ 閉じた電線内に電流を流す方法は、次の4種類がある。区別する必要がある。{AとBが、混乱したまま使われている資料が多い!1807} @ 適当に電荷を配置するか、電池などを使って電位差が生じるようにする。 A 閉じた電線内の磁束を変化させる。※ 閉じた電線の形や大きさは変わらない B 磁場がある領域で、閉じた電線の一部または全体を動かす。ローレンツ力が働く。 C 回路は電線ではなく、広がりがあり、その一部を電流が流れる場合。回路そのものの形や大きさに変化はないが、回路を構成する物体の一部または全体は動く。回路内の磁束に変化はないが、ローレンツ力により、起電力が起きる。 ※ 回路は電線ではなく、広がりがあり、その一部を電流が流れる場合で、回路そのものの形や大きさに変化がある場合。当然、回路内の磁束に変化が生じるが、電流が流れない場合がある。 |
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❖ 電磁誘導 ❖ ◇ 時間微分 ' ◎ 電流を流す方法A 任意の閉曲線に対して考える。ただし、閉曲線は、静止していて、大きさや形を変えない。 ◆ 閉じた電線内に電流を流す方法A 閉じた電線内の磁束が変化する。 ■ 電磁気方程式(マクスウェル方程式) A <curl<E>>=-<B>' 任意の閉曲線に囲まれた面で面積分すると、 $${<curl<E>>*<dS>}[閉曲線内]=-$${<B>'*<dS>}[閉曲線内] @ ベクトルのストークスの定理より、 左辺=${<E>*<ds>}[閉曲線]=(起電力)=emf A ▲ 閉曲線は静止していて、形や大きさも変わらない場合に限る。 微分積分の定理(微分と積分の順序を換えてもよい)より、 右辺=-($${<B>*<dS>}[閉曲線内])' $${<B>*<dS>}[閉曲線内]=(磁束)=Φ とすれば 右辺=-Φ' B @ABより ${<E>*<ds>}[閉曲線]=-($${<B>*<dS>}[閉曲線内])' emf=-Φ' ★_電磁誘導の法則(Faraday の法則) CGS静電単位系 emf=-(Φcgs)'/c |
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❖ 長方形回路 ❖ ◎ 電流を流す方法B 磁場がある領域で、閉じた電線の一部または全体を動かす。ローレンツ力が働く。
◆ xy平面上に、まっすぐな針金4本を重なるようにおいて長方形回路を作る。右辺の針金だけはパンダグラフのように自由に動けるようにする。 右辺の長さ L 右辺が動く速度 <xu>*v 長方形を垂直に貫く一様な磁場 <zu>*B0 ■ 動かない3辺にある電荷には力は働かない。右辺にある電荷には、磁場による力が働く。 <右辺にある単位電荷が受ける力>=(<xu>*v)#(<zu>*B0)=-<yu>*B0*v emf=(B0*v)*L=B0*L*v ★_ ■ 長方形回路の面積は時間と共に増える その時間的変化率は L*v 回路内の磁束 Φ Φ も増える 磁束の時間的変化率 Φ'=B0*(L*v)=B0*L*v ★_ |emf|=|Φ'| が成り立っている 起電力は、元々ある磁場を弱くする方向に働くから、符号を考えれば、 emf=-Φ' ★_ ▲ 「電流を流す方法A 閉じた電線内の磁束を変化させる 閉じた電線の形や大きさは変わらない」では、電磁気方程式(Maxwell 方程式)より emf=-Φ' が成り立つ。 「電流を流す方法B 磁場がある領域で、閉じた電線の一部または全体を動かす。ローレンツ力が働く。」でも emf=-Φ' が成り立つ。 ★_ |
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❖ 長方形回路 ❖ ◎ 長方形回路を、磁場のない所から、磁場のある所へ動かす ◆ 長方形回路(xy平面にある 縦 a 横 b) 抵抗 R 磁場 z軸方向に一様な磁場 B0 ただし、x>0 のみあるとする 長方形の右辺は、時刻 0 で、x=0 その後回路全体が右に速さ v で動く 回路は、磁場に侵入していく 時刻 t 0<t<b/v を考える ■ 時刻 t での、回路内の総磁場量 B0*a*v*t 起電力 B0*a*v 電流 B0*a*v/R ■ 長方形回路にかかる力 F 上辺と下辺にかかる力はつり合う 右辺にかかる力だけを求めて、 F=(B0*a*v/R)*B0*a=B0^2*a^2*v/R @ 仕事=F*b=B0^2*a^2*b*v/R ■ 電力量=(B0*a*v/R)^2*R*(b/v)=B0^2*a^2*b*v/R A @=A {素晴らしい!2014/5} |
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❖ 長方形回路 ❖ ◎ 一様な磁場 長方形回路の面積を増やす ◆ 一様な磁場 B0 磁場に垂直な平面上に長方形回路 長方形の1辺(長さ L)を横に引っ張り、長方形の面積を増やす 動かす速さ v 動かすのに必要な力 F 長方形内の磁束 Φ 流れる電流 I ■ 長方形の面積が増える割合 L*v Φ'=B0*L*v 回路に起電力が生じる その起電力 emf=Φ'=B0*L*v その電流が消費する仕事率 I*emf=I*B0*L*v @ 一方 F=I*B0*L 一辺を引っ張るのに必要な仕事率=F*v=I*B0*L*v A @=A |
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❖ 円回路 ❖ ◎ 磁場中の円回路の半径を変えると、起電力が生じる ◆ 円回路 半径 r 垂直に一様な磁場B ■ ファラデーの法則 emf=(Pi*r^2*B)'=2Pi*B*r*r' @ ■ 単位電荷が受けるローレンツ力=B*r' 長さ 2Pi*r で emf=(B*r')*2Pi*r=2Pi*B*r*r' A @=A |
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❖ 円電流を磁場の変化から作る ❖ ◎ 円回路の磁場の大きさを変えると、電流が流れる ◆ 円回路 半径 R その中を垂直に通る磁場 B 電線の線密度抵抗 Ω 全抵抗=2Pi*r*Ω 流れる電流 I 以下、大きさのみを考える。 ■ emf=B'*(4Pi*R^2) オームの法則より B'*(4Pi*R^2)=I*(2Pi*R*Ω) B'=I*Ω/(2*R) ★ I=1〔A〕 Ω=1〔Ω〕 R=0.1〔m〕 B'=5〔J/C〕=〔T/sec〕 0.2_T の磁石を、 0.04〔sec〕で振り切ればよい |
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❖ 一様ではない磁場 ❖ ◆ xy平面に正方形回路(1辺 L 抵抗 R) 磁場 <B>=<zu>*C/x^2 正方形回路は x軸方向に、速さ v で等速で動く 正方形の一番後が、時刻 0 で原点にある 以下 t>0 を考える ■ x=v*t x1=v*t x2=v*t+L 正方形回路の磁束 ψ(t)=L*C*${(1/x^2)*dx}[x:x1~x2] ψ(t)' t=2*L/v
のとき ψ(t)' 起電力=5*C*v/(36*L) {別解} 左辺へのローレンツ力(単位電荷当たり)=-<yu>*v*C/(v*t)^2 右辺へのローレンツ力(単位電荷当たり)=-<yu>*v*C/(v*t+L)^2 起電力 t=2*L/v のとき 起電力=v*C*L*[1/(2*L)^2-1/(3*L)^2]=5*C*v/(36*L) |
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❖ 渦電流 ❖ ■【渦電流】金属板の磁束が変化し、電磁誘導により、金属内に生じる渦状の電流。 ■【アルミ】磁石にはくっつかない。しかい、アルミの近くで、磁石を動かすと、そのアルミは、磁石についていこうとする。アルミ内に渦電流が生じ、磁束ができているからである。 ■ アルミなどの導体でできた輪または円盤を、コイルの近くに置く。コイルに電流を流す。磁場が生じる。導体には、電流が流れる。磁場の向きは、コイルによって磁場と反対である。導体は、コイルから離れる力を受ける。 ■ 超伝導体などの完全導体(抵抗0)perfect conductor の近くに、磁石を持ってくる。導体にうず電流が流れる。磁石の磁場とうず電流の磁場がちょうど相殺されるようになる。仮に、相殺されないと、抵抗0であるから、電流は無限大に大きくなってしまう。無限大にはならないので、磁場は相殺される。いったんできた渦電流は減衰せず流れ続ける。 その状況は、あたかも、磁石の磁場が、完全導体に入り込まないように見える。(マイスナー効果) 完全導体を皿のような形にすれば、磁石を空中に浮かすことができる。 ■ 磁場内で、導体を動かそうとすると、うず電流が生じ、止まろうとする。 ■ 交流誘導モーター 磁場が回転するようにする。導体もそれにつられて回る。 ■ 遮蔽(しゃへい)電極形誘導モーター 電磁石の近くにアルミ円板を置く。2つの間の一部にアルミ板を置くと、渦電流が生じ、その部分だけ、アルミ円板に届く磁場の変化が少しずつ遅れる。アルミ円板が回る。 |
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