お勉強しようUz 表示・物理定数 物理 力学

2016/-2012 Yuji.W

エネルギー保存を使って解く

◎ 運動エネルギー+位置エネルギー=一定 を使って解く

◇ ベクトル<A> 内積* 外積# 微分;x 時間微分' 10^x=Ten(x) exp(i*x)=expi(x) .

☆鎖が滑り落ちる☆

◆ 鎖 初め、ちょうど真ん中で、クギにかかっていた。ちょっとした拍子に、一方に落ちていく。摩擦などはない。全部落ちきる時の速さ v ?

※ 初めにつり合っているし、初速度を与えないわけだから、本当は、この現象は起きない。

初め

途中

終わり

s・s
s s
s s

s・s
s s
  s
  s

・s
   s
   s
 s
 s
  s 

長さ L 線密度 m 全質量 M=m*L

■『位置エネルギー』

初め 質量 M/2 質量の中心の位置:クギから L/4 それが2つ
終わり 質量 M 質量の中心の位置 クギから L/2

 位置エネルギーの差=(M/2)*g*(L/2-L/4)*2=M*L*g/4

■『運動エネルギー』

初め 0  終わり (1/2)*M*v^2

■ エネルギー保存より M*L*g/4=(1/2)*M*v^2

 v^2=L*g/2

 v=root(L*g/2) _{おもしろい問題!2015/6}

▲ 単純に、質量 M のものを、距離 L/2 だけ自由落下させたときの最終速度は root(L*g) だから、鎖の場合は、それよりは遅い。おもしろいのは、自由落下の場合の加速度は、常に g で一定だが、鎖の場合は、0 から g まで増える事である。ゆっくり動き出すのだが、徐々に加速度が増し、最後は急激に落ちるように見える。

☆鎖が滑り落ちる-2-☆

◎ 実際に起こりうる現象に、初期設定を変えてみた。

◆ 鎖 初め、鎖の 1/3 が左側にかかっていた。

初め

s・s
s s
  s
  s 

■『位置エネルギー』

初め 左側 質量 M/3 質量の中心の位置:クギから L/6
   右側 質量 2*M/3 質量の中心の位置:クギから L/3

終わり 質量 M 質量の中心の位置 クギから L/2

 位置エネルギーの差
=(M/3)*g*(L/2-L/6)+(2*M/3)*g*(L/2-L/3)
=M*L*g/9+M*L*g/9
=2*M*L*g/9

■『運動エネルギー』

初め 0  終わり (1/2)*M*v^2

■ エネルギー保存より 2*M*L*g/9=(1/2)*M*v^2

 v^2=4L*g/9

 v=(2/3)*root(L*g) _{うむうむ!2016/2}


{別解} 運動方程式を解いて求める 鎖が動いた距離 x

 M*x''=m*g*(2*L/3+x)-m*g*(L/3-x)=m*g*(2*x+L/3)

 x''=(m/M)*g*(2*x+L/3)=(g/L)*(2*x+L/3)

 x''-2*(g/L)*x=g/3 _

基本解 x=C1*exp[root(2*g/L)*t]+C2*exp[-root(2*g/L)*t] 特殊解 x=-L/6

一般解 x=C1*exp[root(2*g/L)*t]+C2*exp[-root(2*g/L)*t]-L/6

 x'=root(2*g/L)*{C1*exp[root(2*g/L)*t]-C2*exp[-root(2*g/L)*t]}

t=0 で x=0 , x'=0 として C1+C2-L/6=0 & C1-C2=0

 C1=C2=L/12

 x=(L/12)*{exp[root(2*g/L)*t]+exp[-root(2*g/L)*t]-2} _

 x'
=(L/12)*root(2*g/L)*{exp[root(2*g/L)*t]-exp[-root(2*g/L)*t]}
=(1/12)*root(2*L*g)*{exp[root(2*g/L)*t]-exp[-root(2*g/L)*t]}

x'=v=(2/3)*root(L*g) になる時刻を T とすると、

 (2/3)*root(L*g)
=(1/12)*root(2*L*g)*{exp[root(2*g/L)*T]-exp[-root(2*g/L)*T]}

 {exp[root(2*g/L)*T]-exp[-root(2*g/L)*T]}=4*root2

{exp[root(2*g/L)*T]=z と置くと、

 z-1/z=4*root2 z^2-4*root2*z-1=0

 z=2*root2±root[9]=2*root2±3

z=2*root2+3 のとき z+1/z-2
=(2*root2+3)+1/(2*root2+3)-2
=(2*root2+3)-(2*root2-3)-2
=4

z=2*root2-3 のとき z+1/z-2
=(2*root2-3)+1/(2*root2-3)-2
=(2*root2-3)-(2*root2+3)-2
=-8

z=2*root2+3 のとき、t=T で、

 x
=(L/12)*{exp[root(2*g/L)*T]+exp[-root(2*g/L)*T]-2}
=(L/12)*(z+1/z-2)
=(L/12)*4
=L/3

すなわち x=L/3 で v=(2/3)*root(L*g) _

{エネルギーを考えて解いた場合と同じ結果!素晴らしい!2016/2}

☆計り☆

◎ 計りに重りを落とす どのぐらい縮むか

◆ 計り[計りに付いている皿の質量 m=25_g バネ定数 k=15.3_N/m] 重りの質量 M=50_g 高さ h=9_cm から落とす バネの縮み x_cm ?

重りと皿は非弾性的衝突 衝突直前の重りの速さ v 衝突直後の重りと皿の速さ \v

【衝突直前の重りの速さ v】

エネルギー保存が成り立つ M*g*h=(1/2)*M*v^2

 v=root(2*g*h)=root(2*9.81*0.09)=root(1.7658)~1.33_m/sec

【衝突直後の速さ】

エネルギー保存は成り立たないが、運動量は保存される M*v=(M+m)*\v

 \v=v*M/(M+m)=1.33*50/75~0.887_m/sec

【衝突後の運動エネルギーとバネのエネルギー】

衝突後のエネルギー (1/2)*(M+m)*\v^2+(M+m)*g*x=(1/2)*k*x^2 _{核心!}

 x^2-2*[(M+m)*g/k]*x-(M+m)*\v^2/k=0

 x^2-2*(0.075*9.81/15.3)*x-0.075*0.887^2/15.3=0

 x^2-2*0.048*x-0.0039=0

 x
=0.048±root(0.048^2+0.0039)
~0.048±root(0.0062)
~0.048±0.079_m
=0.127_m
~13_cm
.

{おもしろい問題を作るなあ!2015/6}

☆ジェットコースター☆

◎ 安全ベルトをしないで、ジェットコースターに乗り、ぐるりと宙返りをしたい。地面からどのぐらい高い所からスタートすればよいか

     /
   /
   /

◆ ジェットコースターの円の部分の半径 R スタート地点の高さ H 速さ0でスタートし、摩擦のないコースターを下り、円の部分に移る。円の最高地点で落ちないようにしたい。人の質量 m 最高地点での速さ v

【落ちないための条件】 遠心力>重力 m*v^2/R>m*g

【最高地点での速さ v】 m*g*(H-2*R)=(1/2)*m*v^2

■ 上記の2式より 2*m*g*(H-2*R)/R>m*g

 2*H-4*R>R

 H/R>5/2 .半径の2.5倍 直径の1.25倍{予想より低い!2016/2}

☆球を滑り落ちる☆

◎ 摩擦のない球のてっぺんから滑り落ちる。90°滑り落ちる前に、球から離れる事はあるのだろうか。

◆ 球の半径 R 粒子の質量 m てっぺんからの角度 a そこでの粒子の速さ v(a)

【球から離れる条件】遠心力>重力の球面の法線成分 m*v^2/R > m*g*cos(a)

【粒子の速さ】(1/2)*m*v^2=m*g*R*[1-cos(a)]

■ 上記の2式より 2*m*g*[1-cos(a)] > m*g*cos(a)

 2-2*cos(a) > cos(a)

 cos(a) < 2/3

 a > arccos(2/3)=48° .諸々の条件に依らず、どれも同じ値になる{!}

{予想より早く離れる!2016/2}

  エネルギー保存を使って解く  

inserted by FC2 system