☆ 完全弾性衝突.一方が静止.同質量 ☆ |
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◎ 同じ質量 3次元完全弾性衝突 質量の中心系 ベクトルの2次方程式 ★_ |
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【数学】ベクトル <A> 内積 * 外積 # 10^x=Ten(x) 微分 ;x 時間微分 ' 積分 $ ネイピア数 e e^x=exp(x) 虚数単位 i e^(i*x)=exp(i*x)=expi(x) 【座標】デカルト座標単位ベクトル <xu>,<yu>,<zu> |
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〓 同質量、一方が静止 〓 . ◎ ●---> |●| ◆ 同質量の2粒子@A Aは静止 完全弾性衝突(運動エネルギーが保存される) 衝突前の動いている粒子の軌道を x軸 とする 運動量保存の法則より、衝突後の2粒子の運動量の和は、x成分のみに限られる 2粒子はx軸を含む一平面上を飛び去る その平面をxy平面とする 以下z成分は考えない 粒子の質量 1 衝突前の動いている方の粒子の速度 <xu>*1 衝突後の速度 @ <v u> A <V -u> ※ y成分の和が 0 になるようにしている ■ 運動量保存より x成分 1=v+V (式1) 運動エネルギー保存より 1^2=(v^2+u^2)+(V^2+u^2) (式2) 変数は 3つあって、式は 2つしかないから、一意には定まらない。V と u を v を使って表すことを考える。 (式2)より 1=v^2+V^2+2*u^2 これに(式1)を代入して、 1=v^2+(1-v)^2+2*u^2 u=root[v*(1-v)] 》衝突後 @ <v root[v*(1-v)]> A <1-v -root[v*(1-v)]> ★_ {こういう方法で考えるのもいいと思う。より本質が見えてくる!2019/2} ▲ 0≦v≦1 に限られる ※ 衝突前の粒子の速さを 1 にしている ★ v=0 のとき @<0 0> A<1 0> 直線上の運動 ★ v=1 のとき @<1 0> A<0 0> 衝突しないで通り過ぎる ★ v=1/2 のとき @<1 1>/2 A<1 -1>/2 ★ v=3/4 のとき @<3 root3>/4 A<1 -root3>/4
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2粒子の衝突後の速度の内積 <v root[v*(1-v)]>*<1-v -root[v*(1-v)]> |
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〓 同質量、一方が静止 〓 . ◎ 一方が静止している場合 ◆ 2粒子 同質量 m 衝突前 <v1> , 静止 衝突後 <\v1> , <\v2> 任意の速度ベクトルの大きさ v=|<v>|=root(<v>*<v>) ▲ 上図で、<v1>を直径とする球(円ではなく、「球」)を考える。 衝突後の粒子1の速度<\v1>は、その球面上の任意の点を結ぶベクトルとなる。3次元的に任意の方向をとる事ができる。 <\v2>は、<v1>,<\v1>が作る平面上にあって、<\v1>に直角の方向をとる。 ■ 立式して求める。 運動量/m <v1>=<\v1>+<\v2> 運動エネルギー*2/m v1^2=\v1^2+\v2^2 <\v2> を消去すると v1^2=\v1^2+(<v1>-<\v1>)*(<v1>-<\v1>) v1^2=\v1^2+v1^2-2*<v1>*<\v1>+\v1^2 <\v1>^2-<v1>*<\v1>=0 <\v1>*(<\v1>-<v1>)=0 ★ このベクトル2次方程式の解は、3種類ある{核心!} @ <\v1>=<v1> 衝突しないで、通り過ぎただけ A <\v1>=0 , <\v2>=<v1> 速さが入れ替わった B <\v1> ⊥ (<\v1>-<v1>) <v1> を直径とする球を考える。<\v1> は、<v1>の始点(直径の端)と、球面上の任意の点を結ぶベクトルになる。 ★ そうすれば、等式Bが成り立つ。 @AはBに含まれると考える事もできる。 <\v2>=<v1>-<\v1> だから <\v2> は、<\v1>の終点(球面上にある)から、<v1>の終点(直径の端)を結ぶベクトルになる ★ |
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〓 質量の中心系で 〓 . ◎ 2次元(一平面上)の運動を考えても、あまり得をする事はないので、3次元で考える。 ◆ 2粒子 同質量 m 衝突前 <v1>,<v2> 衝突後 <\v1>,<\v2> ※ <v1>,<v2> は、任意の値をとれるわけではない。ちゃんと衝突する場合を考える。 質量の中心の位置 <G> その速度 <G>'=(<v1>+<v2>)/2 質量の中心系で 衝突前 <v1G>,<v2G> 衝突後 <\v1G>,<\v2G> 任意の速度で <vG>=<v>-<G>' その大きさ |<v>|=v ■ 質量の中心系で、全運動量=0 <v1G>を半径とする球(円ではなく、「球」)を考える。 v1G=v2G=\v1G=\v2G <v2G>=-<v1G> <\v2G>=-<\v1G> 衝突後の速度は、3次元的に任意の方向をとれる。 ■ 質量の中心系で、全運動量は 0 だから、 運動量/m <v1G>+<v2G>=<\v1G>+<\v2G>=0 <v2G>=-<v1G> <\v2G>=-<\v1G> エネルギー*2/m <v1G>^2+<v2G>^2=<\v1G>^2+<\v2G>^2 <v2G>,<\v2G> が消去できて、 <v1G>^2+<v1G>^2=<\v1G>^2+<\v1G>^2 <\v1G>^2=<v1G>^2 \v1G=v1G <\v1G> の方向は、任意の方向をとれる。その方向の単位ベクトルを <\Gu> とすれば、 <\v1G>=<\Gu>*v1G <\v2G>=-<\Gu>*v1G ※
(v1G)^2 v1G=|<v1>-<v2>|/2 |
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〓 散乱角 〓 . ◎ 質量の中心系と一方が静止していた系との関係 ◆
質量の中心系の値 vG,aG がわかっているとき、一方が静止していた系の速さと散乱角を求めたい 〔0<aG≦Pi 0<aG/2≦Pi/2〕 ■ 質量の中心系の速度 衝突前 <v1G>=<xu>*vG <v2G>=-<xu>*vG 衝突後 <\v1G>=<\Gu>*vG <\v2G>=-<\Gu>*vG cos(aG)=<\Gu>*<xu> ■ 一方が静止していた系の速度は、質量の中心系の速度に、<xu>*vG を足せば、求められる。 <\v1>=<\v1G>+<xu>*vG=<\Gu>*vG+<xu>*vG=(<\Gu>+<xu>)*vG <\v2>=(-<\Gu>+<xu>)*vG 大きさ (\v1G/vG)^2 ≫ \v1=2*cos(aG/2)*vG ★ 同様に \v2=2*sin(aG/2)*vG ★ 〔0<aG≦Pi 0<aG/2≦Pi/2 v1=2*vG〕 ★ aG=Pi/2 ⇒ \v1=root2*vG \v2=root2*vG aG=Pi ⇒ \v1=0 \v2=2*vG=v1 速さが入れ替わった ■ 散乱角 a cos(a)=(<\v1>*<xu>)/\v1 <\v1>*<xu> cos(a)=[2*cos(aG/2)^2*vG]/[2*cos(aG/2)*vG]=cos(aG/2) a=aG/2 ★ ※ ひし形の1つの角と、ひし形を対角線で分けた二等辺三角形の底角との関係 粒子2の散乱角(<\v2>と<v1>とが作る角)=Pi/2-a=(Pi-aG)/2 ★ |
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☆ お勉強しよう 2019-2011 Yuji W. ☆ |