物理 電磁気 2019/10-2012/1 Yuji.W

☆ 電磁気方程式

Maxwell方程式 _

物理定数 定数.宇宙 力学の単位 電磁気の単位

演算積 * 商 / 10^x=Ten(x) ネイピア数 e 虚数単位 i e^(i*x)=expi(x)
微積分 dy/dx=y;x ∂y/∂x=y,x 時間微分 dx/dt=x;t=x' 積分 ${f(x)*dx}

ベクトルベクトル <A> 内積 * 外積 # |<A>|=A <A>/A=<Au>
デカルト座標 <Ax Ay Az> 円柱座標 <Ah Aa Az _C> 球座標 <Ar Ae Aa _S> 

相対論\3=2.99792458 光速 c=\3*Ten(8)_m/sec {定義値}
 
Γ(b)=1/root(1-b^2) Λ(b)=Γ(b)*b=b/root(1-b^2) 

 質量(光速の2乗倍) @m 速さ(対光速比) b 運動量(光速倍) pc 

電磁気\e=1.6021766208 素電荷 qe=\e*Ten(-19)_C
 
1_eV=\e*Ten(-19)_J
 
クーロン力定数 ke=1/(4Pi*ε0)=\3^2*Ten(9)_N*m^2/C^2 
 電場 <E> 磁場 <B> 磁場(光速倍) <cB> 磁束 Φ 

CGS静電単位系ke=1 1_C=\3*Ten(9)_esu
 電場 <E> 磁場 <Bcgs> 磁束 Φcgs

<Bcgs> ⇔ <cB> Bcgs=Ten(4)_G ⇔ B=1_T Φcgs ⇔ c*Φ
\3*Ten(2)_V=1_静電ボルト 1_V/m=(10/\3)*Ten(-5)_静電ボルト/cm 

〓 電磁気方程式(マクスウェル方程式) 〓 .

◇ クーロン力定数 ke=1/(4Pi*ε0) μ0=1/(c^2*ε0)=4Pi*ke/c^2

▢ 電荷密度 ρ 電流(面)密度 <J> 電場 <E> 磁場 <B>

■ @ div<E>=4Pi*ke*ρ A <curl<E>>=-<B>'
B div<B>=0 C <curl<B>>=4Pi*(ke/c^2)*<J>+<E>'/c^2

■ 国際単位系(SI系)で

@ div<E>=ρ/ε0 A <curl<E>>=-<B>'

B div<B>=0 C <curl<B>>=μ0*<J>+<E>'/c^2

■ CGS静電単位系で

@ div<E>=4Pi*ρ A <curl<E>>=-<Bcgs>'/c

B div<B>=0 C <curl<Bcgs>>=(4Pi/c)*<J>+<E>'/c

■ 電荷の保存 div<J>=-ρ'

〓 古典物理 〓 .

■ 電荷の保存 div<J>=-ρ' _

力の法則 <F>=q*(<E>+<v>#<B>)

運動の法則 <p>'=<F> ただし、<p>=m*<v>/root(1-v^2/c^2)

万有引力 <F>=-<ru>*G*M*m/r^2

〓 div,ガウスの定理 〓 .

■ div<A>=lim[体積->0]{$${<A>*<dS>}[閉曲面]/(閉曲面内の体積)}

■ <A>=<Ax Ay Az> div<A>=Ax;x+Ay;y+Az;z

■ $$${div<A>*dV}[閉曲面内]=$${<A>*<dS>}[閉曲面]

〓 div<E>=4Pi*ke*ρ 〓 . ◇ 4Pi*ke=1/ε0

◎ なぜ、係数は 4Pi*ke なのか? 

▢ 球電荷 半径 R 電荷密度 ρ=一定 体積 V 総電荷 Q=V*ρ

中心からの距離 r r>R そこでの電場 <E(r)>

■ <E(r)>=ke*Q/r^2 〔 クーロン力定数 ke=1/(4Pi*ε0) 〕

閉曲面:半径 r の球面 r>R

 $${<E(r)>*<dS>}[球面]=(ke*Q/r^2)*4Pi*r^2=4Pi*ke*Q @

球の内部で div<E>=一定 だから、ガウスの定理より、

 $${<E(r)>*<dS>}[球面]=$$${div<E>*dV}[球]=div<E>*V A

@Aより 4Pi*ke*Q=div<E>*V

ここで Q/V=ρ だから、

 div<E>=4Pi*ke*(Q/V)=4Pi*ke*ρ=ρ/ε0 _

{矛盾がない、整合性が取れてる事が確認できた!2018/6}

〓 循環,curl,ストークスの定理 〓 .

■ <curl<A>>のz成分=lim[面積->0]{(z軸に対する循環)/(閉曲線内の面積)}

■ <curl<A>>=<Az;y-Ay;z Ax;z-Az;x Ay;x-Ax;y>

■ $${<curl<A>>*<dS>}[閉曲線内]=${<A>*<ds>}[閉曲線]

〓 定常状態で <curl<E>>=0 〓 .

■ 定常状態で <curl<E>>=-<B>'=0

仮に 0 でない場合を考える。

<E>の循環が 0 でない領域がある事を意味する。<E>を閉曲線で線積分をすると 0 でない領域があるという事だ。

<E>は単位電荷に働く力の大きさと方向を表している。<E>の線積分は、単位電荷をその方向に動かした場合の、エネルギーの変化量を表す。<E>を閉曲線で線積分をすると 0 でない領域があるという事は、その閉曲線でぐるっと一周すると、エネルギーの増減があるということだ。一周でなく、それを繰り返せば、エネルギーの変化量は増し、最後は無限大になってしまう。

そういう事は起きてはならない。したがって、

定常状態で <curl<E>>=0 _

■ 磁場についてはどうだろう。

<B>は電荷に働く大きさと方向を直接表してはいない。力の方向は <B>の方向ではなく、<B>に対して垂直の方向である。エネルギーの増減に寄与しない。したがって、

 <curl<B>>=0 でない領域があっても、構わない。

〓 磁荷がないこと 〓 .

@ Bは 磁荷がないことを意味している

■ A <curl<E>>=-<B>'

div をとると 左辺=div<curl<E>>=0

 右辺=-div(<B>')=-(div<B>)'

ここで B div<B>=0 より 右辺=-0'=0

⇒ Bは Aの発散と矛盾しない

〓 電荷の保存 〓 .

■ C <curl<B>>=μ0*<J>+<E>'/c^2

div をとると 左辺=div<curl<B>>=0

 右辺=μ0*div<J>+div<E>'/c^2

ここで @ div<E>=ρ/ε0 を使えば div(<E>')=(div<E>)'=ρ'/ε0 だから、

 右辺=μ0*div<J>+ρ'/(ε0*c^2)=μ0*div<J>+μ0*ρ'

よって 0=μ0*div<J>+μ0*ρ'

 div<J>=-ρ'

 div<J>=-ρ' _電荷の保存則

〓 波動方程式 〓 .

▢ 真空中 ρ=0 & <J>=0

@ div<E>=0 A <curl<E>>=-<B>' B div<B>=0 C <curl<B>>=<E>'/c^2

■ A の curl をとると、

 左辺=<curl<curl<E>>>

ここで、任意のベクトルに対して <curl<curl<>>>=<grad(div<>)>-Δ<> だから、

 左辺=<GD<E>>-△<E>=-△<E>

一方 右辺=-<curl(<B>')>=-(<curl<B>>)'ここで C を使えば、

 右辺=-<E>''/c^2

よって -△<E>=-<E>''/c^2

 △<E>-<E>''/c^2=0 _電場の波動方程式 電場は真空中を速さ c で伝わる

■ Cの curl をとると、

 左辺=<curlC<B>>=GD<B>-△<B> ※ 任意のベクトルに対して <curl<curl<>>>=<grad(div<>)>-Δ<> 

ここで、Bを使って 左辺=-△<B>

一方 右辺=<curl(<E>')>/c^2=(<curl<E>>)'/c^2=-<B>''/c^2

よって -△<B>=-<B>''/c^2

 △<B>-<B>''/c^2=0 _磁場の波動方程式 磁場は真空中を速さ c で伝わる

〓 電荷の保存 〓 .

■ 電荷密度 ρ 電荷の数密度 N 電荷 +q 電荷の平均移動速度 <v>

 ρ=N*q

電流(面)密度 <J>=(単位面積、単位時間に過ぎる電荷量)=ρ*<v>=N*q*<v>

 電流 I=$${<J>*<dS>}

電荷は保存されるから、

 $${<J>*<dS>}[任意の閉曲面]=-Q(領域内)'

ガウスの定理より、左辺=$$${div<J>*dV}[領域]

右辺=-$$${ρ*dV}' したがって、

 div<J>=-ρ'

■ マクスウェル方程式から、電荷の保存則を求める。

方程式C c^2*<curl<B>>=<J>/ε0+<E>' divをとると、

左辺∝div<curl<B>>=0
(右辺)*ε0=div<J>+ε0*div<E>'=div<J>+ε0*[div<E>]'

方程式@を使うと、div<J>=-ρ'

〓 Cの<E>' 〓 .

★ 電荷が中心にたくさんあり、そこから球対称に流れ出ていくとする。磁場は生まれるだろうか。(直線に流れる電流は、もちろん磁場を作った!)

■ 半径r内の全電荷Q(r) 電流密度のr方向の成分j(r) とすると、電荷保存の法則より、

4Pi*r^2*j(r)=-Q(r)' -> j(r)/ε0=-{1/[4Pi*ε0]}Q'/r^2

また、E={1/[4Pi*ε0]}Q(r)/r^2 だから、方程式Cより、

c^2*<curl<B>>=<J>/ε0+<E>'
=-{1/[4Pi*ε0]}Q'/r^2+{1/[4Pi*ε0]}Q'/r^2=0

外側に流れ出る電流による磁場と、電荷が減り、電場が弱くなることによる磁場が相殺されてしまい、磁場は生まれない。

■ 充電中の、平板コンデンサーの近くの磁場を考えてみよう。

極板上の電荷Q

電線の電流I=Q' 電線の周りに磁場を作る。

電線の周りには、電場はない。電流による磁場ができる。電線を囲む、半径rの円を考えて、B={1/[4Pi*ε0*c^2]}2I/r

コンデンサーの間を通る、半径rの円を考えてみる。電流は流れていないが、電束の変化があるので、磁場が生まれる。

@ div<E>=ρ/ε0 より、<E>=Q/ε0

C c^2*<curl<B>>=<J>/ε0+<E>' の式で、

 左辺=c^2*2(pi)rB 右辺=0+Q'/ε0=I/ε0 だから、

 B={1/[4Pi*ε0*c^2]}2I/r

電線の周りの磁場とコンデンサーの間の磁場は等しい。

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