▲山へ行こう Yuji.W

▲阿弥陀岳南稜070616テント泊▲

 

☆概要☆

■ [ 日時 ] 2007/6/16(土)-17(日)

[ コース・タイム ] <1日目> 舟山十字路付近の水場1130-1200旭小屋-1220立場岳稜線1245-1450青ナギ(テント泊)

<2日目> 青ナギ645-830阿弥陀岳900-955行者小屋1010-1120美濃戸1200-1240美濃戸口

[ 天候 ] 天気予報では梅雨に入ったとのことだったが、両日とも快晴。

[ 雪 ] なし。

[ 装備 ] 60リットルザック(ミネルバ) 荷物を入れて11kg。

中登山靴(ザンバラン) アイゼン4本爪を携帯したが使わなかった

T字形ストック テント、シュラフ、マット

[ 交通 行き ] 新宿800-スーパーあずさ5号-1008茅野1020-1105四季の森販売センター前 *指定席が買えず、グリーン。倍の値段で何が変わる?イスがちょっとだけいいのか?

[ 交通 帰り ] 美濃戸口1316-1415茅野1425-スーパーあずさ

☆1日目☆

■ 初級バリエーションに挑戦したくなった。また、完全に山の中でのテント泊をしてみたくなった。阿弥陀岳南稜に挑戦してみることにした。テント泊は2002年から5年ぶり。

茅野からバス。ペンション上の次の停留所、「四季の森販売センター前」で下りた。「学林」ではない。下りたのは、私のみ。「八ヶ岳登山口」の大きな標識がある。販売センターの建物がある。

山に向かって、アスファルトの道が伸びている。晴れ、風弱、25℃、暑い。1110歩き始め。

すぐ車が止まり、乗って行きませんかの声。舟山十字路まで乗っけてもらう。八ヶ岳をトレイルランしている人だそうだ。舟山十字路のちょっと先はゲートが閉じられていた。車が数台留まっていた。登山者のものだろう。

右のやや狭い土の道に入りすぐ、大きく折れ曲がった所が水場。ここで下ろしてもらった。感謝!ポリタンクに水をくんでいる人がいた。私も水を確保した。

1130歩き始め。土の林道を歩く。水を2リットル入れたので、計13kgほどのザックになったはず。肩と腰にずっしりとくる重さだ。5年前は、テント泊というと、20kgほどになっていたので、それに比べれば、軽くなったものだ。

1200旭小屋通過。閉鎖中。ここまでは、四駆なら来れそう。

左側のトイレの前を通り、数十メートル左へトラバースする感じ。やっと登り道が出てくる。幅の狭いジグザグ道を登る。背後に西岳が見えてくる。

1220稜線に出た。晴れ、風弱、16℃。標識あり。昼食。

1245発。急坂。道の右側は、ロープまたは針金が張ってあり、立ち入り禁止と表示されている。

1335標高2100mぐらい。晴れ、風なし、16℃。

1335発。急坂。道は、ごく普通の登山道。

1425立場岳(標高2370m)通過。標識あり、展望なし。

1450青ナギ。晴れ、風なし、360度の展望。目の前には阿弥陀岳。

ひとりぽっち。以降通り過ぎる人もなし。5年前のテント泊は、いずれも小屋の隣のテント場、人に頼れる環境にいた。今回は、完全に山の中、だれにも頼れない。本当は、同じ場所にテント泊をする人が、2、3人いると思っていたのだが…。トレックライズ0。幅が80cmで使いやすい大きさ。以前一人で、1m幅のテントを使っていたが、広すぎる感じがした。テントは設営しやすく、使いやすい気がした。今後も長く使うことになりそうだ。

阿弥陀岳。右のピークがp3、明日の核心部だ。

周りにだーれもいない。鳥のさえずりだけ聞こえる。夕日を眺めることしかすることがない。北アルプスがよく見える。梅雨に入り、天候はくずれるという天気予報は完全にはずれた。

諏訪湖が夕日を反射している。

穂高に夕日が沈む。夏至間近だから、太陽が最も右寄りに沈むわけだ。

夕焼け空の左上には金星が明るく見えた。

日が沈んでいくのをずーと見ていると、地球そのものの営みを感じて、大自然に自分がとけていくような気がした。大自然の一部になっていくような…。本当はそもそも人間ひとりひとり大自然の申し子なのだが、普段は、そうは思っていない。ひとりぼっちで恐いはずなのに、自然と一体化してしまって、母親に抱かれているような安心感があるような…。

今まで、きれいな夕焼けを何回も見てきたが、これほどの美しさ、雄大さ、自然の大きさを感じた夕焼けはなかった。

食事をとり早く寝た。シュラフはモンベルのウルトラライト、スーパーストレッチ#5。Tシャツ+普通のシャツ+ダウンで寝たら寒かった。夜中に雨具をさらに着た。鳥や虫のさえずりしか聞こえなかった。もっと孤独で恐いのかなと予想していたが、あまりそういうこともなく、自然と山の中にとけこんでいる気がした。大自然の大きなゆりかごの中に寝ている感じかな。でもまあ、夜中に何度も時計を見て、早く夜が過ぎ、朝にならないかなあとは思った。

☆2日目☆

■ 520起床。晴れ、風なし、3℃。けっこう寒いものだ。ひとりぼっちの一夜も無事終わった。だれも、テント脇を通る者はいなかったようだ、動物も、もののけも。

いい天気。朝食、テント撤収。風がなかったので、撤収が楽だった。

ヘルメット装着。645歩き始め。森の中に入る。急坂。しっかりとした登山道。705無名峰通過。ハイマツ帯。

720p1通過し、730p2手前休憩。晴れ、風なし、暑い。ひとり女性通過。

735発。p2通過。ハイマツ帯。道はしっかりとしており、ごく普通の登山道。

いよいよp3、あんな所を登っていけるのだろうか。だめなら引き返そう。

p3。直登するコース、左のスカイラインを登るコースとあるらしいが、最も簡単な一般的なコースにする。中央の大きくへこんだ所を左にトラバース。左端のとんがりのすぐ右のへこみを通り抜け、p3の左後ろに入り込む。

30mぐらい下りの道。左側は舟山十字路に向かって大きく落ちている。雪積期は、ここは緊張するかも。取り付きの手前からフィックスロープがある。

「とい」呼ばれている切り立ったくぼみを登る。阿弥陀岳南稜の核心。取り付きの始めの2mくらいが急。あとは、垂壁というわけではなく、よつんばいで登っていける。写真は、「とい」を上から見た所。くぼみを登ってきた。ロープも見える。

フィックスロープがあったが、使わずに登ってみることにした。くぼみの中央部は、水がしみ出しぬれている。冬は凍って、緊張する所だろう。10kgほどの荷物を背負っているので、空身でボルダリングというのとはわけが違うが、特に恐い思いをすることなく、登って行けた。槍ヶ岳頂上直下の30分ほどの登りよりは難しいと思う。クライミングジムに通っている成果で、落ち着いて登れたと思う。

15分くらい登っていたのだろうか、60mくらい登ったかな。草つきになる。

p3を通過できた。ほっと一息。阿弥陀岳に登頂できるかも。また、ハイマツ帯になる。右端のでっぱりがp4らしい。中央が阿弥陀岳頂上。

あともう少し。初の初級バリエーションは成功するのだろうか。

最後の岩場になる。踏み跡というか、登山道がはっきりとある。階段状にはなっているが、両手両足を使って登る。手でぐっと引き上げるのではなく、確実なスタンスを見つけ、足にしっかり乗り込んでいく。そのあたりは、クライミングの経験がないと、難しいと思う。

30mほど登った。ロープはなかった。

登り切った所を上から見る。けっこう急だ。

830阿弥陀岳頂上。青ナギから2時間弱。晴れ、風なし、730hPa。やったあ。初のバリエーション成功。しかも単独。充実感いっぱい。この写真も、なんか、うれしそうだなあ。

これまでののコースが一望できる。右上のはげた所が青ナギ。そこにテントを張った。左に登ってきて、中央が無名峰。左端のてっぱりがp3。手前のハイマツの下に入り込んで、最後の登り。

東方に赤岳。

900下山開始。赤岳側へ。ここは急だ。気を抜くと大変だ。途中、ハシゴが新設されていた。

920コル通過。行者小屋への夏道を下りる。

955行者小屋。30人ほど人がいる。晴れ、風弱。

文三郎尾根のルートがよく見える。

1010発。南沢を美濃戸へ。

1120美濃戸。晴れ、風なし。山菜きのこそば800円。

トイレ100円。

1200発。車が多数駐車中。

1240美濃戸口。晴れ、暑い。コーヒー400円。

バス1316発。登山客10人ほど。

無事下山できました。山の神様ありがとう。いい山行だった。初のバリエーション、初の山中テント泊、ひとつステップアップできた。大自然にとけこんだような思いを体験できた。人間としてもひとつ大きくなれたような…。思い出に残る山行になるだろう。

{はーい、今でも鮮烈な思い出として残っています!2014/6}

 ▲山へ行こう 阿弥陀岳南稜070616 

inserted by FC2 system