<山へ行こう>

 

槍ヶ岳

概要

[ 日時 ] 2011/5/19(木)-

[ コース・タイム ]

<1日目 晴れ>

上高地535-<歩き3時間30分+休み2時間20分>-1125槍沢ロッヂ

<2日目 晴れ>

槍沢ロッヂ705-<歩き5時間+休み50分>-1255槍岳山荘1355-1415槍ヶ岳1435-1505山荘

<3日目 霧->晴れ>

槍岳山荘705-<歩き5時間5分+休み1時間45分>-1355小梨平

場所

上高地

横尾

槍沢ロッヂ

槍岳山荘

槍ヶ岳

標高

1500m

1615m

1820m

3060m

3180m

交通

<行き> 新宿1100=さわやか信州号=515上高地 15人ぐらい

<帰り> 上高地1630=さわやか信州号=910新宿 10人ぐらい

1日目 2011/5/19(木)

上高地6時着の予定が、5時15分に着いた。だれもいない。寒い、-2℃。

535歩き始め。東に向かう。朝日がまぶしい。鳥の声、川音がよく聞こえる。笹とコメツガの林。雪なし。

610明神。晴れ、風なし、-2℃。<写真↓>明神岳

620発。サル1匹、人間ひとりを見かける。きれいな小道。

705徳沢。晴れ、風なし、0℃、寒い。テントなし。

徳沢園が開いていた。中の食堂では、宿泊客が朝食。登山客向けの食堂は7時半から。山菜うどん750円、おいしい。コーヒー400円。いつものようにここで昼寝、朝寝かな。

825発。北向きに歩く。

新村橋を過ぎる。途中から、河原の道を歩く。帰りには、「人は通行禁止」の標識があった。

915横尾。晴れ、風なし、12℃、一気に暖かくなった。10人ほどいる。

このあと、涸沢か槍沢か?映画「岳」人気で、奥穂高岳頂上で右手を挙げるポーズをとる人が多そうだ。ヘソ曲がりの私は、槍沢へ。

955発。笹+コメツガの林。一ノ俣通過。

1045二ノ俣。晴れ、風弱、18℃。1055発。

雪がチラホラ出てくる。

1125槍沢ロッヂ。晴れ、風弱、16℃。本日の歩き、3時間30分、いいペース。

木々の間から槍ヶ岳が見える。雪がだいぶ落ちているようだ。

カレーライス1000円。2食付き宿泊9000円。昼寝した。夜行で来ると、やはり眠たい。

3時からフロ。5時から夕食。小屋番さんにいろいろお話をうかがう。冬期閉鎖中は、1階にも2階にも、部屋の中にヒノキの太い柱を何本も立てるそうだ。地元のヒノキでないと、雪の重さに耐えられないらしい。

宿泊客は、男性のみ3人。

2日目 2011/5/20(金)

5時頃、窓の外が明るくなり、起きてしまう。今日はいよいよアタックの日だ。どこまで行けるかな。残雪期の槍ヶ岳を目指すのは、2005年4月以来、2回目だ。

600朝食。705発。アイゼンはつけない。林の中の雪道を登る。歩き始めはいつも、帰ろうかなと考えている。足跡が不鮮明の所がある。まあ、どこを行ってもいいんだけど。すれ違い4人。ババ平通過。

810大曲。晴れ、風なし、8℃。積雪数メートルというところか。静か。アイゼンを着ける。日焼け止めを塗るべきだったが、塗らなかった。

825発。水俣乗越に行くプランも考えていたが、もちろん踏み跡もないし、やめた。

小さいクレバスあり。だんだん傾斜がきつくなる。3人組休憩中。グリーンバンド通過。もちろんグリーンは白い雪の下。まだまだ元気、休みなしで1時間30分登った。

1100休憩。晴れ、風なし。たったひとり、とても静か。

1110発。槍が見えてくる。

30呼吸したら、一休みというリズムで登った。前後に人はいない。

1155大岩。晴れ、風弱、4℃。殺生ヒュッテも槍岳山荘もすぐ目の前に見える。あともう少し。ここまで来れれば、なんとかたどり着けるだろう。1210発。

傾斜がさらに急になる。空気が薄くなる、たぶん薄くなっている。足が重くなる。ここまで来たら、行くしかない。山荘は目の前だけど、なかなか近づかない。30呼吸で一休みを繰り返す。

1255槍岳山荘。晴れ、風なし。着いた。705に出発して、休憩込みで5時間50分。

おでん600円、おいしい。コーヒー300円。夕食のみで7700円。部屋に装備を置く。

1355アタック開始。アイゼン、ピッケルなし。たったひとり。久々の外岩で、恐い。足どりが速くなってしまう。呼吸も早い。落ち着け、ゆっくり、ゆっくりと言い聞かせる。ハシゴも恐い。

[↑]下ってくる時に撮影した

最後のハシゴを登り切り、1415頂上。やったあ。20分で着いた。

360°の展望、きれい。残雪期の北アルプに来るために、一年間の山行を重ねているようなところがあるので、目標を達成できてうれしい。頂上には私ひとり。

ひとりでいる事に不安を覚え、下山。1435ハシゴを下り始める。恐いなあ。慎重に下る。時に鎖にしがみつき、時に、鎖があるのに、使わなかったりして…。1505槍岳山荘。30分かかった。休憩していたら、今、2人組が登っていると聞き、写真を撮ることにした。

<さらに巨大サイズ>

このお二人とは、後でお話した。

1700夕食、私+昨日のお二人+テント泊のベテランと軽食コーナーで。ベテランの方は、今日一日で、上高地から来たそうだ。休憩込みで9時間半で着いている。すごい。いろいろ山のお話をうかがった。山行の参考になった。自分も山を10年ほどやっているが、まだまだ「ひよっこ」だなと思った。

ビール500円。飲まない方がよかった。

顔がひりひりした。今朝、日焼け止めを塗るべきであった。

夜、☆がきれいだった。北斗七星、土星、しし座、など、よく見えた。

宿泊客は5人。昨日のお二人とまた部屋が同じだった。

夜中に頭痛がした。バッファリンとトラベルミンを飲んだ。一応収まった。軽い、高山病ということか。ビールは飲むべきでなかったと反省した。

3日目 2011/5/21(土)

夜中に外を見たら、月は見えるのだが、薄く雲が出ているようだった。

朝5時頃起きた。外は霧でまっ白、強風。今日は下るだけだが、困ったものだ。

705下山開始。視界10mくらい。次のポールがやっと見える。急斜面をザッザッと、かつ、慎重に下る。霧から脱出、視界がよくなる。10分で大岩。下りは楽そうだが、体重+荷物を1歩1歩支えなくてはならないし、そのペースも早いので、予想以上に疲れる。グリーンベルトのもっこりした所を過ぎる。足どりが重たくなる。傾斜がゆるむ。小さなクレバスがある。

800大曲。晴れ、風弱、8℃。1時間で一気にここまで下りてきた。

810発。

ババ平通過。林の中を下る。疲れてきた。朝ご飯をちゃんと食べなかったので、エネルギー切れか。

900槍沢ロッヂ。晴れ、風弱、15℃。暑い。槍岳山荘から2時間。アイゼン、ピッケルをはずす。

925発。あとは、上高地までのんびり歩くだけだ。所どころ雪のある道を下る。二ノ俣、一ノ俣通過。槍見河原で振り返り、槍ヶ岳に分かれを告げる。「また、来るよー」。笹+コメツガの林を抜けていく。行きでは気がつかなかったが、なかなか雰囲気のよい所だ。

1035横尾。晴れ、風弱、17℃。1050発。河原道は使えない。

 

[↑]河原の黄色っぽい木はカラマツ?

1140徳沢。晴れ、風弱、21℃。人が大勢。カレーそば750円、おいしい。ちょっと昼寝。1230発。

[↓]サクラ?

[↓]ニリンソウ(二輪草)真っ盛り。

[↑]花弁が6つ、ときどき見かける。どういうことなのだろうか。

[↑]真ん中の木は、ヤナギ

1315明神。晴れ、風なし、21℃。地元のリンゴジュース500円、おいしい。

1320発。観光客多数。こんな時期にも上高地は人がいるんだ。

1355小梨平。晴れ、風なし。無事下山してきた。

キャンプ場にお風呂がある事を思いだした。梓川の方に行くと、管理棟が2棟あって、その中にお風呂があった。大人500円。合宿所のお風呂みたいな感じ、こじんまり、きれい、快適。ホテルのお風呂もいいのだが、汚いかっこうで行くのに、少し気が引けていた。ここは、気兼ねなく入っていけるのでいい。ただし、14時から19時まで。

梓川のほとりでくつろぐ。

とどめは、河童橋を渡ってすぐの所で、いつもの、アップルパイ。おいしいなあ。

さわやか信州号、1600集合、1630発。以前より30分遅くなっている。乗客10人ほど。

[↓]大正池、バスの中から撮影した

いい山行だった。山の神様、ありがとう。また来よう。

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