<山へ行こう>

赤岳

概要

[ 日時 ] 2011/04/25(月)-26(火)

[ コース ]
<1日目> 美濃戸口1425-<2h50m>-1715赤岳鉱泉

<2日目> 赤岳鉱泉610-645行者小屋705-地蔵尾根-915赤岳925-地蔵尾根-1040行者小屋1055-1130赤岳鉱泉1150-<2h10m>-1400美濃戸口

[ 天候 ] 1日目晴れ、2日目曇、強風

[ 装備 ]

    ザッグ

    50リットル オスプレー赤

    モンベルアルパイン3000

    アイゼン

    ペツル

    ピッケル

    シモン 60cm

    下着

    finetrack+

     

[ 交通 行き ] -新宿-[スーパーあずさ]-茅野-[直行バス]-美濃戸口

800発あずさが運行中止!830発は満員、900発に乗った。座れた。茅野に1130頃着いた。茅野発1025のバスには乗れず、次の1425発に乗った。

[ 交通 帰り ] 美濃戸口1500(最終)-[直行バス]-茅野-[あずさ]-新宿-

 1日目

jr困るんだなあ。茅野で2時間ほど時間をつぶすことになった。東口に出たら、汽車が展示してあった。「よもぎ庵」で、たぬきそば890円、おいしかった。赤岳鉱泉に予約の電話を入れ、到着は18時近くになるかもしれないと言っておいた。

西口に行って、1345バス発。乗客は私ひとり。

1420美濃戸口。1425歩き始め。どんなに遅くても、18時前には赤岳鉱泉に着きたい。ライトは持ってきたものの、暗い中ひとりで歩くのは、気が進まない。

雪なし。1410美濃戸、晴れ、風なし、2℃。山荘は開いていない。1420発。

雪があったり、なかったり。1605林道終点、晴れ、風あり、-3℃。それなりに寒くなってきた。1610発。

完全な雪道になる。アイゼンは着けなかった。東向きに歩く谷には夕日があたり、暗くならないので助かった。足の裏がつってきた。靴紐を締め過ぎたのかなあ。疲れているのかなあ。ごまかしながら歩く。

横岳が見えてきた。

 

1715赤岳鉱泉、晴れ、風あり、-6℃。

いつもの大部屋ではなく、食堂の上の2階の畳部屋「大同心」に通された。調理場の真上だから暖かくていい。

宿泊は、2人組×2グループ+私。人数少ないのだから、みんな心を開いて、お話すればいいのに、全然しない。つまらないなあ。

夜、雲の隙間から星がちらっと見えた。

 2日目

5時頃起きた。610出発。道ははっきりしているが、昨日からの踏み跡がない。

645行者小屋、晴れ、風弱、-8℃。4月だけど、この寒さ、さすが八ヶ岳。

周囲に人影がない。テントもない。この山の中、私ひとりぼっちだろうか。どうしようか、たったひとりで登る?帰ろうかなあ。大丈夫?自分。取りあえず、地蔵尾根を登ることにする。アイゼンとスパッツを着ける。時間がかかる。

705発。踏み跡がない。前後左右、人の気配がない。道はわかる。新雪が5cmほど、薄く積もっている。その下は締まっていて、アイゼンはよく効く。空を見ると、厚い黒い雲が出てきている。普通のペースで森林限界の所へ。

森林限界を抜ける所の雪壁、全く踏み跡がない。記憶にある夏道をなぞるように登る。10年ほど前、始めてこの雪壁を登った時は恐かったなあ。自分としては、命がけだったなあ。

動物の足跡がある!アイゼンの前半分だけの跡みたいな感じ、2本爪がぐさっと刺さっている。カモシカのようだ。今朝の足跡に間違いない。見渡しても、姿は見えない。それにしても、歩きやすい所を選んで登っている。夏道を上をなぞるように歩いている。夏、稜線で対面したことがあるが、この雪の中、何故に雪山を登るのだろうか。

階段、鎖を超える。傾斜がだんだんきつくなる。カモシカの足跡も続く。リッジもある。風が強くなる。引き返そうかなとも思うが、取りあえず稜線まで行こう。

ヘリが荷物を運んでいる。私の姿を確認しつつ飛んでいるようにも思える。

830地蔵の頭。行者小屋から1時間25分かかった。天気は悪化しつつある。いつもはここで休むのだが、休まない。写真を見ると、影がちゃんとあって、この時点では日が照っていたことがわかる。

<-横岳。トレースはなさそうだ。

美濃戸口の最終バスが15時、6時間ほどの猶予しかない。トレースがないと時間がかかるだろう。横岳へは行かないことにした。

<-赤岳

↓ヘリが荷物を下ろしている。スタッフさんたちが、小屋開けの仕事をしている。

 

↓雪壁中に3人いるのがわかる。

 

人の姿を見たら、勇気がわいてきた。赤岳頂上まで行っちゃおうかな。

強風、耐風姿勢。835天望荘。休憩しない。Let's Go!

アイゼンはよく効いて歩きやすい。1歩1歩ゆっくりていねいに登る。1歩踏み外したら、ずーと滑る落ちる。ひとり下山中の人とすれ違う。文三郎尾根から赤岳を登ったそうだ。

風がますます強くなる。必死に登る。頂上小屋がすぐ目の前。ここまで来たら、頂上まで!

915赤岳頂上。曇、強風。ザッグを下ろす余裕もない。証拠の写真だけは撮った。八ヶ岳の周囲は見えるが、富士山は見えない。

頂上小屋は小屋開けの準備をしていた。

ぐずぐずしていると、さらに天候が悪化しそうだったので、即下山することにした。

文三郎側の階段を過ぎた後、いつもの急な危険な雪壁。ほんの2,3mぐらいの雪壁なのだが、ルートは右に折れていて、壁自体はそのまま下の方にずーと絶壁になっている。前向きは無理そうだったので、後ろ向きになり、ピッケルを刺して下り始めたのだが、どうもアイゼンもピッケルも、ぐさっと刺さらない。安定感に欠ける。下るのを止めることにした。登る返す。地蔵尾根側を下山することにした。頂上小屋に戻る。下山。

急坂が続く。1歩も間違えられない。慎重に下る。

950天望荘。小屋の陰で風よけ、休憩。-8℃。

時々、進めないほどの強風。耐風姿勢。こんな所でビバーグすることになるのかなあ。困った。だが、少し待っていると、強風が少しだけ弱くなるときがある。さっと歩き始める。

地蔵尾根の頭。下る。トレースの跡より、新雪の上の方が歩きやすい。リッジ、急坂あり。

鎖、階段を過ぎる。もうすぐ、森の中に入れる。安心したら、急坂を2mほど滑落、すぐ止まったが、変な風に力が入ってしまったのか、膝の上やももの後ろがつった。痛いがどうしようもない。こんな急坂で治療している暇はない。つったままひたすら下山。つってても歩けるんだなあ。

1040行者小屋。

いつのまにか雪。風弱、-6℃。

1055赤岳鉱泉へ。

太ももの痛みも治まってきた。1130赤岳鉱泉。雪、風弱、-6℃。スタッフさんたちがお仕事中。ラーメン800円、おいしかった。1150発。

北沢を下る。動物の足跡、登山道と並行に続いていたり、道を横切っていたり、何種類かある。カモシカ?タヌキ?キツネ?大きくて指のはっきりしているのもあった。熊かなあ?熊は会いたくないなあ。昔は、動物がそばにいると思うと緊張したけど、今は、森の中の仲間として受け入れられるようになってきたかな。でも、熊が襲ってきたら困るけど…

1255美濃戸。山荘はやってない。雪が雨になった。アイゼン、スパッツ、オーバーズボンなどをしまう。

1320発。小雨。1400美濃戸口。バス1500。

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