物理 複素数 2021.2-2012.12 Yuji Watanabe

☆ 物理量を複素数で表す ☆

○ この世界で測定できる物理量は実数である。なぜ複素数を使って計算してよいのか。

A.力学 B.特殊相対性理論,電磁気 C.物理学その他 D.数学,その他  

2*3=6 6/2=3 3^2=9 1000=10^3=Ten(3)           2021.2.8
微分 ; 2階微分 ;; 偏微分 : 積分 $ ネイピア数 e 虚数単位 i e^(i*x)=expi(x)
ベクトル <A> 縦ベクトル <A) 単位ベクトル <Au> 内積 * 外積 #   000

〓〓〓 物理量を複素数で表す 〓〓〓 

○ 物理量を複素数で表しておいて計算して、計算の結果の実数部分を答えとする。

▢ 実数 t の実数関数 x,p,q,f

xの線型/2階/微分方程式 x;;t+p*(x;t)+q*x=f ①

複素数 z と h を用意する 虚数単位 i 任意の実数関数 y , g

 z=x+i*y h=f+i*g

zの線型/2階/微分方程式 z;;t+p*(z;t)+q*z=h ②

※ y , g は、②が解きやすいように適当に定める。

■ ①の代わりに②を解いて z が求まったとしよう。

 (x+i*y);;t+p*[(x+i*y);t]+q*(x+i*y)=f+i*g
虚数単位以外はすべて実数だから、実数部と虚数部に分ける事ができる。

実数部 x;;t+p*(x;t)+q*x=f 虚数部 y;;t+p*(y;t)+q*y=g

実数部は、①そのものである。複素数 z を使って解いたものの実数部を求めると、元の方程式の解となる。  

ただし、それは、元の方程式が線型であるからである。x^2 , (x;t)^2 などがない方程式であるからである。線型の方程式では、「重ね合わせの原理」が成り立つ。{便利さだけを言う参考書が多いが、ファインマンは、どうしてそれでいいのかを、ちゃんと言っている。さすが、ファインマン!2012/12}

〓〓〓 f0*cos(w*t+α) の置き換え 〓〓〓 

◇ 虚数単位 i 指数関数 e^(i*x)=exp(i*x)=expi(x)

▢ 実数 t の実数関数 f0*cos(w*t+α) 実数定数 f0 , w , α

複素数関数 f0*expi(w*t+α)

■ [f0*expi(w*t+α) の実数部]=f0*cos(w*t+α) だから、

f0*cos(w*t+α) の代わりに f0*expi(w*t+α) を使う事ができる。

そのとき f0*expi(w*t+α)=f0*expi(α)*expi(w*t)

f0*expi(α)=z0 と置けば f0*expi(w*t+α)=z0*expi(w*t)

すなわち、実数関数 f0*cos(w*t+α) の代わりに、複素関数 z0*expi(w*t) を使う事ができる。  

{このあたりの事が全然わかってなかった!2021.2}

〓〓〓 2乗平均 〓〓〓 

▢ 実数 t f=cos(w*t) z=expi(w*t) zの複素共役 z!=expi(-w*t)

平均を Avg{} で表す

■ f^2=cos(w*t)^2=[cos(2*w*t)+1]/2

 Avg{cos(2*w*t)}=0

 Avg{f^2}=1/2

一方 z*z!=expi(w*t)*expi(-w*t)=expi(w*t-w*t)=expi(0)=1

 Avg{f^2}=z*z!/2  

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