☆ 逆関数の微分

お勉強しよう 数学 2021.11-2013.10 Yuji.W

▢ (dy/dx)*(dx/dy)=1 (yの微分)*(yの逆関数の微分)=1 ? 逆三角関数 逆双曲線関数 ♡ 50年ほど混乱してた項目{!}  

・2*3=6 6/2=3 3^2=9 1000=10^3=Ten(3)    000 py- 0table-202012
微分 ; 偏微分 : 積分 $ ネイピア数 e 虚数単位 i e^(i*x)=expi(x)
ベクトル <A> 縦ベクトル <A) 単位ベクトル <Au> 内積 * 外積 # 


〓 逆関数 〓 ◇ 微分 ;

〇 関数 1対1対応 逆関数

▷ 変数 x , y に関係があるとする。

「y は x の関数である」 x の値を定めると、y の値が1つ定まる。異なる x の値に対して、同じ y の値になっても構わない。

「x は y の関数である」 y の値を定めると、x の値が1つ定まる。異なる y の値に対して、同じ x の値になっても構わない。

y が x の関数であっても、x が y の関数ではない事がありうる。
例えば y=x^2 x の値を定めると、y の値が1つ定まるが、例えば y=9 のとき x=3 , x=-3 となって、x の値が1つに定まらない。「x が y の関数である」とは言えない。

「x と y が 1対1対応」 y が x の関数であって、x も y の関数である場合。

「x≧0 , y≧0 において y=x^2」 とすれば、1対1対応になる。

▷ x と y が 1対1対応しているとき、

 y=f(x) を解いて x=g(y) x と y を入れ替えて Y=g(X)

Y=g(X) を 「y=f(x) に対する逆関数」と言う。

※ 普通、逆関数も y=g(x) と表す。

☆ 1次関数 y=2*x+3 x=(y-3)/2 x と y を入れ替えて 逆関数 Y=(X-3)/2

☆ x≧0 , y≧0 において 2次関数 y=x^2 x=root(y)

 x と y を入れ替えて 逆関数 Y=root(X)

☆ 0≦x , 1≦y において 指数関数 y=e^x=exp(x) x=ln(y)

 x と y を入れ替えて 逆関数 Y=ln(X)

☆ 0≦x≦Pi , -1≦y≦1 において 三角関数 y=cos(x) x=arccos(y)

 x と y を入れ替えて 逆関数 Y=arccos(X)


〓 (y;x)*(x;y)=1 〓 ◇ 微分 ;

▢ 1対1対応の x と y 微小変化量 Δx , Δy

▷ y;x=lim[Δx->0 , Δy->0]{Δy/Δx}

また x;y=lim[Δx->0 , Δy->0]{Δx/Δy}

⇒ (y;x)*(x;y)=lim[Δx->0 , Δy->0]{(Δy/Δx)*(Δx/Δy)}=lim[Δx->0 , Δy->0]{1}=1

 (y;x)*(x;y)=1  

☆ x≧0 , y≧0 において y=x^2 , x=root(y)

 y;x=2*x & x;y=1/[2*root(y)]

 (y;x)*(x;y)=(2*x)/[2*root(y)]=x/root(y)=x/x=1

☆ 0≦x , 1≦y において y=exp(x) , x=ln(y)

 y;x=exp(x) & x;y=1/y

 (y;x)*(x;y)=exp(x)/y=y/y=1


〓 逆関数の微分 〓 ◇ 微分 ;

☆ x≧0 , y≧0 において y=x^2 , x=root(y) 

x と y を入れ替えて 逆関数 Y=root(X) X=Y^2

 y;x=2*x & x;y=1/[2*root(y)]

また Y;X=1/[2*root(X)] & X;Y=2*Y

 (y;x)*(x;y)=(2*x)/[2*root(y)]=x/root(y)=x/x=1

 (Y;X)*(X;Y)={1/[2*root(X)]}*2*Y=root(X)/root(X)=1

ところが、

 (y;x)*(Y;X)=(2*x)/[2*root(X)]=x/root(X) 

x=X としてしまうと (y;x)*(Y;X)=root(x) ?

▲ (y;x)*(x;y)=1 逆関数でも (Y;X)*(X;Y)=1 が、成り立つ。

しかし (y;x)*(Y;X) ?

 (関数の微分)*(逆関数の微分)=1 になると安易に覚えると、間違える{!}  


〓 対数関数の微分 〓 

〇 公式 (y;x)*(x;y)=1 を利用して ln(x);x を求める

▢ 0≦x , 1≦y において  y=exp(x) 逆関数 Y=ln(X)

▷ y;x=exp(x) 

 x;y=1/(y;x)=1/exp(x)=1/y

xとyを入れ替えて Y;X=1/X  

 ln(X);X=1/X

 ln(x);x=1/x  

▷ {別解} y=exp(x) xとyを入れ替えて X=exp(Y) ln(X)=Y

 X;Y=exp(Y)=X

 Y;X=1/(X;Y)=1/X

 ln(X);X=1/X

 ln(x)=1/x  


〓 逆三角関数の微分 〓 

〇 公式 (y;x)*(x;y)=1 を利用して arccos(x);x を求める

▢ 0≦x<Pi , 0≦y≦1 において 三角関数 y=cos(x) 逆関数 Y=arccos(X)

▷ y;x=-sin(x) 

 x;y=1/(y;x)=-1/sin(x)=-1/root[1-cos(x)^2]=-1/root(1-y^2)

xとyを入れ替えて Y;X=-1/root(1-X^2)  

 arccos(x);x=-1/root(1-x^2)  

▷ {別解} y=cos(x) xとyを入れ替えて X=cos(Y) & Y=arccos(X) 

 X;Y=-sin(Y)=-root[1-cos(Y)^2]=-root(1-X^2)

 Y;X=1/(X;Y)=-1/root(1-X^2)

 arccos(x);x=-1/root(1-x^2)  


〓 逆双曲線関数の微分 〓 

〇 公式 (y;x)*(x;y)=1 を利用して arcosh(x);x を求める

▢ x≧0 , y≧1 において y=cosh(x)=[exp(x)+exp(-x)]/2 逆関数 Y=arcosh(X)

▷ y;x=[exp(x)-exp(-x)]/2=sinh(x)

 x;y=1/(y;x)=1/sinh(x)=1/root[cosh(x)^2-1]=1/root(y^2-1)

xとyを入れ替えて Y;X=1/root(X^2-1)

 arcosh(X);X=1/root(X^2-1) 

 arcosh(x);x=1/root(x^2-1)  

▷ {別解} y=cosh(x)

xとyを入れ替えて X=cosh(Y)=[exp(Y)+exp(-Y)]/2 & Y=arcosh(X)

 X;Y=[exp(Y)-exp(-Y)]/2=sinh(Y)

 Y;X=1/(X;Y)=1/sinh(Y)=1/root[cosh(Y)^2-1]=1/root(X^2-1)

 arcosh(X);X=1/root(X^2-1)

 arcosh(x);x=1/root(x^2-1)  

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