数学 確率 2019.3-2012.10 Yuji.W | |
☆ random walk ☆ | |
◎ ★_ |
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積 * 商 / ベクトル <A> 内積
* 外積 # 微分 ;x 積分 $ |
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〓 シミュレイション-random walk 〓 . ◆ 一直線上を移動する。始めは原点にいる。コインを振り、表なら+1、裏なら-1移動する。それを繰り返す。最終的にどこにいることが多いだろうか。表の出る回数と裏の出る回数は、ほぼ同じになるだろうから、原点やその周辺にいる事が多くなると予想される。 ■ excel の乱数関数を利用し、模擬実験をしてみた。100回コインを振り、どこにいったかを調べる。その実験を100回してみた。合計10000回コインを振ったことになる。集計しグラフにしてみた。 表100回 +100 表99回 +98 … 表50回で 0 … 表0回 -100
横軸が原点からの距離、縦軸がその位置に来た実験の回数を表す。 最終的位置は、原点から出発し、コインは偶数回振ったので、偶数に限られる。奇数は出てこない。 もちろん、 0 を中心に集まるのだが、思ったほど真ん中に集中していない。けっこう散らばり(ゆらぎ)がある。 0は8回、最大+24、最小-20であった。期待値は、0.36 になった。 また、原点からの差を2乗したものの期待値は、109.28 であって、root(109.28)~10 |
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〓 randomwalk 4方向 〓 .
▲ 上下左右4方向に適当に進む。距離は1ずつである。200回で、どこに行くか。その1例である。 |
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〓 random walk 〓 . ◆ 点が直線上を動く。初め原点にあり、その後、1試行ごとに距離 1 動く。 (+方向に動く確率)=(-方向に動く確率)=1/2 試行を n回繰り返す。 n回の試行後の点の位置 x(n) その確率 p(n,x) x の期待値 @x(n)=0 |x| の期待値 @|x(n)| x^2 の期待値 @x(n)^2 ■【 n=1 】 p(1,1)=p(1,-1)=1/2 @|x(1)|=1*(1/2)*2=1 @x(1)^2=1^2*(1/2)*2=1 ■【 n=2 】 p(2,2)=p(2,-2)=1/4 p(2,0)=1/2 @|x(2)|=2*(1/4)*2=1 @x(2)^2=4*(1/4)*2+0^2*(1/2)=2 ■【 n=3 】 p(3,3)=p(3,-3)=1/8 p(3,1)=p(3,-1)=3/8 @|x(3)|=3*(1/8)*2+1*(3/8)*2=1.5 @x(3)^2=9*(1/8)*2+1*(3/8)*2=3 ■【 n=4 】 p(4,4)=p(4,-4)=1/16 p(4,2)=p(4,-2)=4/16=1/4 p(4,0)=6/16=3/8 @|x(4)|=4*(1/16)*2+2*(1/4)*2+0*(3/8)=1.5 @x(4)^2=16*(1/16)*2+4*(1/4)*2+0*(3/8)=4 ■【 n=5 】 p(5,5)=p(5,-5)=1/32 p(5,3)=p(5,-3)=5/32 p(5,1)=p(5,-1)=10/32=5/16 @|x(5)|=5*(1/32)*2+3*(5/32)*2+1*(5/16)*2=30/16=15/8 @x(5)^2=25*(1/32)*2+9*(5/32)*2+1*(5/16)*2=80/16=5 ▲ 次のように予想できる @x(n)^2=n ★_ |
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〓 randomwalk 〓 . ◆ 点が直線上を動く。初め原点にあり、その後、1試行ごとに距離 1 動く。 (+方向に動く確率)=(-方向に動く確率)=1/2 試行を n回繰り返す。 n回の試行後の点の位置 x その確率 p(n,x) x^2 の期待値 @x(n)^2 ※ x の期待値は 0 ■ n 回の試行中、+方向に k 回、-方向に (n-k)回 x=k-(n-k)=2*k-n {核心!} p(n,2*k-n)=C(n,k)/2^n n=1 のとき k=0 x=-1 p(1,-1)=C(1,0)/2=1/2 @x(1)^2=1^2*(1/2)*2=1 n=2 のとき 2^2=4 k=0 x=-2 p(2,-2)=C(2,0)/4=1/4 @x(2)^2=2^2*(1/4)*2+0=2 n=3 のとき 2^3=8 k=0 x=-3 p(3,-3)=C(3,0)/8=1/8 @x(3)^2=3^2*(1/8)*2+1^2*(3/8)*2=9/4+3/4=3 n=10 のとき 2^10=1024
@x(10)^2 ■ @x(n-1)^2=n-1 と仮定すると、n-1 回の試行で、期待値 ±root(n-1) の位置にいる。 次の n 回目の試行で、次の4つの位置に移動する。その確率は 1/4 root(n-1)+1 root(n-1)-1 -root(n-1)+1 -root(n-1)-1
@x(n)^2 ■ randomwalk の場合、+方向が1つ増え、-方向が1つ減ると、+2変化した。その結果が、 @x(n)^2=n +方向が1つ増え、-方向が1つ減ると、+1 変化する場合は、 @x(n)^2=n/4 root[@x(n)^2]=root(n)/2 ★
★ コインを100枚振る。(100回振るでもよい。)そのうち、k 枚表が出る確率を考える。 表が出る確率は 1/2 だから、おおよそ50枚が表になるが、ずれがあって、その目安は、 標準偏差 root[@(100,k^2)]=root(100)/2=5 おおよそ 70%の確率で、45枚〜55枚になる。 |
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〓 randomwalk 〓 . ◎ 動かない場合も考える ◆ 1次元運動 1点が試行ごとに距離 1 動く 試行の回数 n n=0 のとき x=0 (+方向に動く確率)=(-方向に動く確率)=p (動かない確率)=1-2*p 点の位置 x その期待値 @x=0 2乗の期待値 @x(n)^2 n 回の試行後、点が x にいる確率 p(n,x) ■ n=1 のとき p(1,-1)=p(1,1)=p p(1,0)=1-2*p 確率の和=2*p+(1-2*p)=1 @x(1)^2=2*1^2*p+0=2*p n=2 のとき -1 や 1 に、止まったままの場合がある p(2,-2)=p(2,2)=p(1,1)*p=p^2 確率の和=2*p^2+2*2*p*(1-2*p)+(6*p^2-4*p+1)=1
@x(2)^2 ■ 事象は、+方向と-方向は対称に起きているから、+方向だけ考える。 @x(n-1)^2=2*p*(n-1) と仮定すると、期待値 root[2*p*(n-1)] の位置にいる。
@x(n)^2 ■ 距離 d だけ移動する場合だと、 @x(n)^2=2*p*n*d^2〔★〕 ■ 試行が、時間に関して期待値的に起きる場合 1回に起きる期待値時間 Tau 時間 t での試行回数 n=t/Tau 拡散係数 D=p*d^2/Tau @(t,x^2)=2*D*t root[@(t,x^2)]=root(2*D*t)〔★〕 |
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☆ お勉強しよう 2019-2011 Yuji.W ☆ |