生物 2014/6-2012/6 Yuji.W

☆花の進化☆


ニリンソウ 2012/5/31 上高地にて

花にはいろいろな色がある。同じ植物でも、違う色のもある。どのように進化したのだろう。なんとなく、

 緑(葉の色)->白(色素が抜ける)->いろいろな色

のように進化したような気がする。そもそもは、白い花が基本なのではないだろうか。

◇植物の進化◇

■ 海の中の藻類 -> コケ植物 -> シダ植物 -> 裸子植物(ソテツ、イチョウ、針葉樹) -> 被子植物 -> 花の出現

■ 花の形成に関係する遺伝子 MADS遺伝子 シダ植物の胞子嚢を形成する

◇地球年代史◇

[古生代]5億4400万年-2億5000万年 約3億年間 動植物出現の時代

5億4400万年 カンブリア紀 三葉虫 カンブリア爆発

5億年 オルドビス紀 魚類出現 オゾン層ができる

4億4000万年 シルル紀 サンゴ 植物出現 昆虫出現

4億1000万年 デボン紀 アンモナイト シダ植物 両生類 種子植物出現

3億6000万年 石炭紀 シダ植物 恐竜出現 酸素濃度35% 昆虫が巨大化

3億年 プレート運動が弱い=>二酸化炭素の供給量が少ない=>寒い=>氷河時代

2億8000万年 ペルム紀(二畳紀) 巨大大陸パンゲア

[中生代]2億5000万年-6500万年 約2億年間 恐竜の時代 温暖な時期と寒い時期が繰り返しあった

2億5000万年 海棲生物の大量絶滅(海の酸素濃度が低くなった)

2億5000万年 三畳紀 酸素濃度13%

2億1200万年 ジュラ紀 恐竜 被子植物が出現

1億4300万年 白亜紀

1億年 プレート運動が速い=>火山活動が活発=>温暖=>海水面が高い

1億年 が出現

[新生代]6500万年-現代 ほ乳類の時代

6500万年 古第3紀 隕石衝突 恐竜絶滅

2303万年 新第3紀

◇花の進化◇

■ 花の部品 雌しべ 雄しべ 花びら がく

■ シロイヌナズナ ABCモデル

3つの遺伝子があり、それぞれ、部品を作る。

 A-がく A&B-花びら B&C-雄しべ C-雌しべ

◇花の色の化学、進化◇

{参考}季刊誌「生命誌」

■ 花の色の元の色素

 アントシアニン=アントシアニジン+OH基、メチル基 20種類

■ 熱帯 鳥類によく見えるように 朱色、橙色へ進化

 アントシアニンからOH基が落ちる

■ 温帯 昆虫によく見えるように 青色へ進化

 アントシアニンにOH基やメチル基が加わる

ただし、青色化は、他の原因もあるらしい。

◇生物の色覚◇

● {参考}「美の法則」

{表記}ナノ n=Ten(-9)

■ 人間 400nm〜800nm 7つの色を基本に、もっと微妙な色も識別できる

■ ミツバチ 300nm〜650nm 紫外線 3色を識別(青、緑、黄色)

■ チョウ 紫外線 5色を識別(紫、青、緑、黄色、赤)

◇花の色と昆虫◇

{参考}「花はなぜ美しいか」千葉大学

■ 虫が花粉を運ぶ野生の植物の花の色

 白36% 紫24% 黄色20% 緑10% 赤7% 青1% 褐色1%

★ お勉強 花の進化 

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