生物 2012 Yuji.W

◇葉の付き方とフィボナッチ数◇

◎ 茎が地上から垂直に伸びていて、葉が螺旋状に付いている植物を上から見ると、たくさんの葉がいっぺんに見える。重なって見えないという葉がなく、上から光があたる時に、どの葉にも光があたるようになっている。螺旋に並ぶ葉同士の角度は、130°くらいのようだ。

◇葉の付き方◇

◎ 前の葉との角度は一定とする。

■仮に、130°ずつ葉をつけると、

 1周目 0° 130°(1枚目) 260°(2枚目)
 2周目 30°(390°) 160° 290°
 3周目 60° 190° 320°
 4周目 90° 220° 350°
 5周目 120° 250°
 6周目 20° 150° 280°
 6周目 50° 180° 310°
 7周目 80° 210° 340° 
 8周目 110° 240°
 9周目 10° 140° 270°
 10周目 40° 170° 300°
 11周目 70° 200° 330°
 12周目 100° 230° 
 13周目 130°(36枚目) ここで重なる。

130°ずつ、36回ずらすと、

 130°×36枚目=4680°=360°×13周

■a°ずつ m枚ずらして n周すると、

 a_°*m_枚=360_°*n_周 ★葉の付き方の関係式

■ a が有理数ならば、上記の関係式を満たす、 m と n は、必ず存在するので、何周かすれば、重なる葉が必ず出てくる。

■ a を無理数にすれば、上記の関係式を満たす、 m と n は、存在しない。無数に葉があっても、重なることはない。{注}ただし、葉の広さを考えていない。葉の位置が重なることがないという意味である。

◇実際の葉の付き方◇

■実際の植物での葉の付き方は、次のパターンが多い。

 144°  5枚 2周  カキ
 135°  8枚 3周  ヒマワリ、ホウセンカ
 138.5° 13枚 5周  ユリ
 137.1° 21枚 8周  

■1 1 2 3 5 8 13 21 … フィボナッチ数 {Fn}

 F(n+2)=F(n+1)+F(n)

■葉は F(n+2)枚 F(n)周 角度 a=360*F(n)/F(n+2)となっている。

 lim{360*F(n)/F(n+2)}[n->∞]=137.5078…

★ お勉強 葉の付き方とフィボナッチ数 

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